浦和新監督、改革プラン明言 前体制のカラー尊重も「変えたい」と宣言した1つのポイント

今季より浦和を率いるマチェイ・スコルジャ【写真:轡田哲朗】
今季より浦和を率いるマチェイ・スコルジャ【写真:轡田哲朗】

マチェイ・スコルジャ新監督、新シーズンに向けた強化方針に言及

 J1浦和レッズのマチェイ・スコルジャ監督が、沖縄県でトレーニングキャンプを実施中の1月28日に報道陣の取材に応じた。ハイプレスを標榜することを就任会見で語っていた指揮官は、このキャンプでの戦術浸透具合と今後のチーム作りに関するプランを話している。

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 スコルジャ監督は、昨季までリカルド・ロドリゲス監督が2年率いた浦和に就任。その就任会見では「変えたいところの1つに、ハイプレスを増やしたい」と宣言していた。それだけに、この沖縄キャンプでは最初の数日の時点ですでにプレッシングの部分を切り取ったトレーニングメニューを実施した。選手たちへのメッセージも感じられた手法について、指揮官は意図をこう語っている。

「日本に来る前に浦和の映像をたくさん見て、アイデアをたくさん用意してきた。その中の1つにハイプレスの回数を増やしたいというのがあった。だから早い段階でハイプレスを掛ける時のルールを選手たちに伝えながら、最初の何週間かは守備のところからスタートしようと思った。だから、ハイプレスだけでなく自陣での守備もトレーニングしてきた」

 そうした段階であることも理由にありそうだが、このキャンプでのトレーニングマッチやゲーム形式の練習では自陣からボールを持ち運ぶところについてはあまり多くのアプローチをしていない。サイドチェンジを求める言葉こそあるものの、GK西川周作は「ゴールキックからつなぐのも、好きにやっていいと言われていますよ」と話し、MF小泉佳穂も「かなり去年と重なることがあるので、そこの財産でチーム全体としてやっているのは大きいですし、僕としてもかなり助かっています。相手の裏の使い方は去年よりもアグレッシブになりますけど、チーム全体のポジションは去年に近いものがある」と話していた。

 スコルジャ監督は、その点について「リカルド監督の非常にいい仕事が感じられる。その良いところは残したいと思っている。また、そのためには日本人コーチやスタッフとの情報交換が大事になってくる。その日本人コーチも非常にプロフェッショナルで、素晴らしくハートフルで良い仕事をしている。去年のチームのイメージをより掴むため、良いものを残すためにも彼らとの情報交換が大事になってくる」と話し、昨季までのものをゼロに戻した新しいものの構築というイメージでチームを作っていないことを話した。

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