“ノースロンドン・ダービー”後、GKラムズデールがファンから蹴りを入れられる事件発生

　プレミアリーグ第20節・トッテナム対アーセナルの“ノースロンドン・ダービー”後、アーセナルのイングランド代表GKアーロン・ラムズデールがファンから蹴りを入れられる事件が発生。英メディアはGKラムズデール襲撃の決定的瞬間をスタンド側から映したシーンに注目している。

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　プレミアリーグの首位を快走するアーセナルがトッテナムの本拠地に乗り込んだ一戦は前半14分、オウンゴールでアーセナルが先制。さらに同36分にはノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴールが追加点を奪うと、2点のリードを守り切ってライバルとのダービー戦を制した。

　そんな一戦の試合後にトラブルが発生。ラムズデールはトッテナムのブラジル代表FWリシャルリソンと口論になったあと、ゴール裏の給水ボトルを拾い上げ、スタンド側へ背中を向けた。その直後、1人のトッテナムファンと見られる人物が最前列へ向かい広告ボードの上に乗ったまま蹴りを見舞った。

　この事態を受けて両チームの選手やスタッフによる揉み合いに発展。その後事態は収まったものの、ファンの行為が物議を醸したなか、英紙「ザ・サン」は、ゴール裏スタンドからラムズデールを襲撃するまでの一部始終が収められた動画に注目している。

　SNS上で拡散されたこの動画内では、ラムズデールに蹴りを入れたあと、顔を隠しながら一目散にその場から立ち去ろうとする犯人の姿をばっちりとキャッチ。記事では「恥ずべき攻撃」「愚か者」と非難され、「スパーズは、このファンの行動を非難し“即時追放”を宣言して、すぐに行動を起こした」と、クラブ側の声明文にも見触れている。

　トッテナムは声明で「アーセナルのGKアーロン・ラムズデールを攻撃しようとしたサポーターの行動に愕然としている。どのような形でも暴力はサッカーにふさわしくない」と非難。警察やアーセナルと協力して犯人を特定し、「可能な限り強い措置を取る予定」としており、愚行を働いたファンを徹底的に処分する意向を示している。