リバプールのクロップ監督、チーム不調も“指揮継続”に意欲「もっと良いサッカーをしなければ…」

リバプールのユルゲン・クロップ監督【写真:ロイター】
リバプールのユルゲン・クロップ監督【写真:ロイター】

9位に沈むチームの現状を考察、選手との関係良好を強調

 イングランド1部リバプールのユルゲン・クロップ監督は、2015-16シーズンからチームを率いている。2018-19シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)制覇、2019-20シーズンのプレミアリーグ優勝をはじめ、7つのタイトルをクラブにもたらしたドイツ人監督は、この先もクラブを率いていく考えを持っているようだ。英公共放送「BBC」が報じている。

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 今シーズンは18試合を消化して8勝4分6敗とリーグ戦で9位と低迷しているリバプール。来季のCL出場権獲得となる4位とも、10の勝ち点差が開いている。そんななかクロップ監督は、「監督が代わるか、それ以外の多くが変わるかだ。私については、誰かが私に伝えない限りは辞めることはない」と断言。「つまり私たちは選手を変えなければいけないかもしれない。どうなるかは見てみるが、未来のためだ。夏か、その先か。だが、今ではない」とコメントして、オランダ代表FWコーディ・ガクポを獲得した冬の移籍市場でこれ以上の補強はないことを示唆した。

 そして、「私には、それを考える場所と時間がある。もっと良いサッカーをしなければいけない」と語っている。

 夏にはイングランド代表MFジェームズ・ミルナー、ギニア代表MFナビ・ケイタ、そして元イングランド代表MFアレックス・オクスレイド=チェンバレン、ブラジル代表FWロベルト・フィルミーノといった選手たちが契約満了を迎える。彼らの今後を含め、チームは大きな変革を迎えることとなりそうだ。

 また、クロップ監督は一部の選手たちに対して信頼を寄せすぎるとも言われてきた。だが指揮官は「確かに私は信頼するが、信頼し過ぎることはない。問題は複雑だ。いい選手がいて、過去に素晴らしいことをしてくれた。だが同時に、彼らはもう終わりかもしれないと思うかもしれない。そして、彼らの代わりの選手を獲得することは理に適っている。誰も連れてくることができなければ、誰も手放すことはできない。それが現状だ」と語っている。

 またチームが上手くいっていない時の特徴を挙げたうえで、リバプールは現状“問題ない”とクロップ監督は感じているようだ。

「そうした状況はあまり経験していないが、物事が上手くいっていない時に、どうなるかは分かっている。やらなければいけないことが山積みで、そのなかの1つは選手たちが監督の言葉を聞かなくなるというものだ。ドイツでは、『監督がチームに届かなくなる』という言い方をする。そのように見えることがあることは理解できるが、今はそういう状況じゃない」

 そして現在チームに所属している選手たちは、自身の声に耳を傾けているという。「全員が責任を感じている。誰も『僕は問題なかったが、あいつは違った』と考えている者はいない。私は見なかったし、聞かなかったし、そうした者はいなかった。いたとしたら大問題だ。それが問題の始まりだ」とチームの状況は悪くないことを強調した。

 結果が出ずに苦しんでいるリバプールだが、クロップ監督は再びチームを上昇気流に乗せることができるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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