セルティック、旗手&前田のゴールがVARで取り消しを英検証 「オフサイドだったのは…」
旗手が押し込んだシュートと、前田の幻の2点目を考察
スコットランド1部セルティックは現地時間1月14日、リーグカップ準決勝でキルマーノックと対戦し、2-0のスコアで競り勝った。この試合では先発出場の日本代表FW前田大然が先制点を記録。白熱した試合では、ほかにもネットを揺らしたシーンがあったが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入で取り消しとなったものもあった。
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カップ戦も順調に勝ち進んできたセルティックは、準決勝で前田、FW古橋亨梧、MF旗手怜央をスタメンで送り出す。雨の影響で滑りやすいピッチのなか、先制点を奪ったのはセルティックだった。
前半18分に右サイドでフリーキック(FK)を獲得したセルティック。ゴール前に放たれたボールをキルマーノックFWカイル・ラファーティがクリアしようとするが、このキックしたボールが前方の前田に当たってゴールイン。運も味方に付け、セルティックが先制に成功する。
エンド変わって迎えた後半4分、DFヨシプ・ユラノビッチのシュートが相手に当たったこぼれ球を旗手が押し込みネットを揺らす。セルティックの追加点と思われたが、ここでVARが介入。ユラノビッチのシュートの際、旗手がオフサイドポジションに位置していたため、ゴールは取り消しとなった。
さらに後半15分、今度はペナルティーライン付近でパスを受けた古橋が反転からタイミングよく抜けた前田へ絶妙なスルーパス。冷静にネットに沈め、日本人コンビで得点を奪ったかに見えたがここでもVARが介入。パスを受けた古橋が戻りオフサイドの判定を受け、またもや追加点は立ち消えとなった。
それでもキルマーノックの猛攻に耐えたセルティックは、FWギオルゴス・ギアクマキスのゴールで追加点を挙げ、2-0で勝利を飾っている。
英地元メディア「footballScotland」では、ゲーム内で起こった判定事象を取り上げ検証。旗手のシーンに関して「ハタテが6ヤード(約5.5メートル)の距離からゴールを決め、セルティックのアドバンテージを2点にしたかと思ったが、オフサイドフラッグが振られた」と状況をレポート。「これはオフサイドであり、キルマーノックDFが意図的にボールをプレーしたわけではないので、プレーの局面は変わらなかった。正しい判定だ」とした。
さら、に同メディアは前田の幻の2点目も考察。「キョウゴからマエダへの素晴らしいパスが通り、見事にゴールを決めたのだが、その後VARが介入。オフサイドだったのはマエダではなく、キョウゴのほうだった」と流れを説明。「VARはこのような判定のために導入されたのであり、最終的には正しかった」と結論を出している。
際どい判定だっただけに、VARが存在感を発揮した試合でもあった。出場した前田、古橋、旗手は好調を維持しているだけに、次戦以降で得点爆発にも期待したい。