マンUの同点弾はオフサイド? 得点直前のラッシュフォードの動きにグアルディオラ監督も言及「プレーに影響を与えていた」

マンUの同点ゴールが物議【写真:ロイター】
マンUの同点ゴールが物議【写真:ロイター】

フェルナンデスがネットを揺らすも直前にラッシュフォードがボールに反応

 イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティによる「マンチェスター・ダービー」は後半に2得点を奪ったユナイテッドが2-1で逆転勝利を収めた。しかし、ポルトガル代表MFブルーノ・フェルナンデスが挙げた同点ゴールがオフサイドだったのではと物議を醸している。

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 ユナイテッドの本拠地オールド・トラッフォードで行われたこの1戦。試合を動かしたのはペップ・グアルディオラ監督率いるシティだった。後半15分、右サイドをMFケビン・デ・ブライネが突破し、クロスを途中出場のMFジャック・グリーリッシュが頭で押し込んだ。

 迎えた後半33分、ユナイテッドはMFカゼミーロのスルーパスからフェルナンデスが右足のシュートを決めて同点に追いついた。しかし、このゴールはオフサイドがあったのではと議論を呼んでいる。

 というのもカゼミーロのパスに対して最初に反応したのはオフサイドポジションにいたFWマーカス・ラッシュフォードだったからだ。しかし、ラッシュフォードはボールには触れず、その後方から走り込んできたフェルナンデスがシュートを放っていた。とはいえ、ラッシュフォードがボールを追いかけていた横ではDFマヌエル・アカンジが並走し、GKエデルソンもラッシュフォードの動きに気を取られていた可能性は高い場面だといえる。

 サッカー競技規則では、オフサイドポジションにいた競技者が「自分の近くにあるボールを明らかにプレーしようと試みており、この行動が相手競技者に影響を与える」。または、「相手競技者がボールをプレーする可能性に影響を与えるような明らかな行動をとる」ことがオフサイドの対象となる。実際にこのシーンでは副審は旗を上げていたが、スチュワート・アトウェル主審はゴールと判定。同主審はすぐに副審の元へかけ寄って状況を確認し、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)チェックも行われた後にそのまま得点は認められた。VARはアトウェル主審の判定を「はっきりとした明白な間違い」ではなかったと判断したと考えられる。

 英衛星放送「スカイ・スポーツ」によれば、敗れたシティのグアルディオラ監督はこの判定について次のように語っている。

「マヌ・アカンジが状況をわかっていれば、戻って1対1のデュエルをして、何が起こるのかを見たはずだ。ラッシュフォードはアクションに影響を与えている。

 しかし、このスタジアムでレフェリーは彼が邪魔をしていないと判断した。それはOKだ。我々に何ができる?抗議をするか?それはノーだ。(判定は)我々に有利なこともあるし、こういうこともある。今回の判定では影響を与えていなかったと考えたということだ。ラッシュフォードはプレーに影響を与えていたが、ここはオールド・トラッフォードだ。我々がもっといいプレーをすべきだった。アンフィールドと同じだ。我々はもっといいプレーをしなければいけない」

 グアルディオラ監督はラッシュフォードがほかの選手に影響を与えていたとしゴールは認められるべきではなかったという考えのようだが、一方で「ルールはルール。解釈するのはレフェリーだ」と主審の判断を尊重。チームとしてより良いプレーが必要だったと話していた。

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