豪州との大一番で原口が味わった“天国と地獄” 殊勲の3戦連発もPK献上に「申し訳ない」

悔しさの残るドローのなかで得た手応え

 試合開始早々に最終予選3試合連続ゴールを決め、ヒーローになるはずの展開から一転した。W杯予選で過去4分2敗の相手に、またしても勝利を逃した。

「試合を見てもらえば分かるように全員がハードワークしたし、勝利のために頑張っていた。申し訳なく思う」

 浮かない表情のまま、敵地での大一番で天国と地獄を味わった原口は試合をこう振り返った。

 悔しさのなかでも、手にしたものもあった。バヒド・ハリルホジッチ監督は勝負の一戦で、FW本田圭佑を約4年ぶりに1トップ起用する大胆采配で試合に臨んだ。先制点はその本田のアシストから生まれた得点で、原口も「狙っていた形というか、何度も監督から言われていた形が出た」と手応えを感じている。PK献上は悔やまれるが、「こういう試合をできて、なおかつああいうミスがなければ勝ち点3を取り続けられる」と、気持ちを立て直している。

 W杯最終予選を通じてハリルジャパンの主軸に定着した25歳は、この悔しさを糧にさらなる飛躍を誓っていた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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