原口が最終予選3戦連発弾で“メシア”となるか 敵地オーストラリア決戦に「際どい勝負になる」 

得点やアシストにも満足しない原口 「理想はもっと高いところにある」

 ロシア・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で2試合連続ゴールと好調を維持する日本代表FW原口元気は、「理想はもっと高いところにある」と、その結果に満足しない向上心とともに11日の敵地オーストラリア戦に臨むと宣言している。

 原口は今季ヘルタ・ベルリンでレギュラーポジションを獲得し、日本代表として臨んだアジア最終予選でも、9月6日の敵地タイ戦と10月6日の本拠地イラク戦でともにスタメン出場を勝ち取り、いずれのゲームでも先制点と結果を残した。イラク戦では後半35分にFW本田圭佑に決定的なクロスを通すなど、左サイドのアタッカーとして躍動している。しかし、そんな状況にも原口は全く満足していないと語った。

「自分が何点取ったとか、アシストで結果を出しているとは思えない。理想はもっと高いところにある。そうなるためにも、最終予選で成長したいし、『もっともっと』という気持ちが強い。得点に絡むことを続けながら、他の部分のレベルも上げたい。難しいことだけど、そこにトライしたい」

 負けず嫌いを自認する男は、飽くなき向上心を垣間見せた。日本代表では本田、香川真司(ドルトムント)、岡崎慎司(レスター)が看板選手として攻撃陣をけん引してきたが、次世代の中心として原口には期待が掛かる。2014年夏の移籍市場で浦和レッズからヘルタ・ベルリンへ移籍し、早2シーズンが過ぎた。フィジカルの強い相手と何度もマッチアップした経験を通し、気持ちで負けずにぶつかることの重要性を感じているという。

「(オーストラリアは)ヨーロッパのチームに近いので、普段やっている感じに近いと思うし、何も違和感なくやれる。最終予選ということで、相手の激しさが一層出るし、際どい勝負になるという想像はつきます。よりフィジカルが強いので、逃げたら弾かれる。自分から当たりに行くことで、プレッシャーを掛けられる。そこで見てしまったり、迷えば弾かれる。それはドイツで慣れている。イメージはしやすいですね」

 

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