【W杯】日本代表グループリーグ総括、“最高&最低”評価のメンバーは? 英記者が出場22人採点「記憶に残る」「先発は難しい」

英記者がグループリーグに出場した森保ジャパンの22人を採点【写真:ロイター】
英記者がグループリーグに出場した森保ジャパンの22人を採点【写真:ロイター】

【識者の目】英国人記者のマイケル・チャーチ氏が、グループリーグ出場メンバーを評価

 森保一監督率いる日本代表は、カタール・ワールドカップ(W杯)のグループリーグで2勝1敗の成績を収め、2大会連続の決勝トーナメント進出を果たした。かつてアジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ(W杯)を6大会連続で取材した英国人記者のマイケル・チャーチ氏が、グループリーグ出場メンバー全22人を採点。ドイツ代表、スペイン代表の強国撃破へ貢献した堂安律、三笘薫らに最高点が与えられた一方、コスタリカ戦で存在感を発揮できなかった上田綺世には唯一の4点と、厳しい評価が下されている。

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 日本代表グループリーグ出場メンバー採点(10点満点)

【GK】

■権田修一(清水エスパルス) 7点
 紛れもないファーストチョイス。スペイン戦の終盤で何度も堅実なセーブを見せ、サムライブルーの躍進を確実なものにした。信頼できる存在だった。

【DF】

■山根視来(川崎フロンターレ) 6点
 コスタリカ代表戦で1度だけ先発出場。森保監督があらかじめ決めていた交代カードの1つで、およそ60分のプレータイムだった。十分にソリッドなプレーを見せたが、前線に飛び出すことはほとんどなかった。

■谷口彰悟(川崎フロンターレ) 6点
 W杯初出場はスペイン戦を待つ必要があったが、冷静さを示して日本のベスト16進出を支えた。3バック変更による恩恵を受けた。

■板倉 滉(ボルシアMG) 7点
 3試合すべてに先発出場し、堅実なプレー。スペイン戦ではアルバロ・モラタをもっとうまく抑えられたかもしれないが、今のところはいい働き。

■長友佑都(FC東京) 6点
 彼のリーダーシップと経験は日本代表にとって重要。3試合すべてに先発出場しているが、いずれもフルタイム出場ではなかった。

■冨安健洋(アーセナル) 6点
 ドイツ戦ではハーフタイム明けに登場。3バックに切り替えたことで日本の勝利につながった。先発出場がないのは彼のフィットネスが十分でないことを示唆しているが、このような状況下でも森保監督とチームメイトのためによくやっている。

■酒井宏樹(浦和レッズ) 5点
 負傷により出場は開幕戦のドイツ戦のみ。しかし、攻守両面での貢献は日本に欠かせない。クロアチア代表とのベスト16での復帰が待たれる。

■吉田麻也(シャルケ) 7点
 日本が決勝トーナメント進出を決めた時、ピッチ上で最も喜んだ選手の1人。特に素晴らしいパーソナリティーを備えたセンターバックは模範としてチームを牽引している。

■伊藤洋輝(シュツットガルト) 4点
 シュツットガルトのDFはコスタリカ戦の後半45分に出場。左サイドの守備の安定化へ期待が寄せられたが、貢献は少なかった。

マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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