堂安律、ドイツ代表の組織力へ持論 “個”への依存を指摘「バラバラになっている」
ドイツ1部リーグでプレーする堂安、W杯優勝経験国の変化へ言及
カタール・ワールドカップ(W杯)の開幕前日となった11月19日、日本代表はドーハ市内でトレーニングを行った。カナダ戦(1-2)の出場メンバーは軽いリカバリーが中心になったなか、後半45分間プレーしたMF堂安律(フライブルク)はミックスゾーンに一番乗りで現れた。
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ドイツとの初戦が4日後に控えているなか、堂安はブンデスリーガーらしいエピソードを披露。ドイツ代表には、フランクフルトのチームメイトであるDFマティアス・ギンターとDFクリスティアン・ギュンターもメンバー入りした。彼らからは「『もう友達じゃないよ』と言われた」という堂安は「なので、無視してやりました」と、ニヤリと笑った。
すでにピッチ外で“戦い”をスタートさせている堂安だが、ドイツ代表の印象について「カナダとやった時、相手はフィジカルが強くて速い選手が多かった。逆にドイツは、そういう選手が少なくて、フィジカルは強いけど、アジリティーはカナダほどない。(ダヴィド・)ラウムもライプツィヒで見ていますが、特に苦手意識はありません。全然、上として見るのではなく、本当に互角でやりあえると思っているので、期待してもらえたらと思う」と、自信を見せた。
さらに日本代表が上回れるポイントについても言及している。
「昔のイメージでは、ドイツはより組織的で、そのなかに個があるイメージでしたが、最近は個が強くなりすぎていて、組織がバラバラになっているイメージがある。(ジャマル・)ムシアラ、(レロイ・)サネ、(セルジュ・)ニャブリというタレントが前にいますけど、彼らがチームプレーヤーかと言ったら、少し『?』だと思うので、そこは突ける隙がある。
あとはゲーゲンメンタリティーというトーナメントに強いイメージもありましたが、4年前のロシア大会を見ていても、少しずつ経験のある選手が引退していって、薄れている印象がある。逆に日本は経験値のある選手が残って、若い選手に伝えられている。間違いなくそこは日本が積み上げてきた財産で、勝てる相手だと思っている。さっきも言ったとおり、勝てるチャンスは大いにあると思う」
そして、警戒する選手については、ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンのMFヨシュア・キミッヒの名前を挙げた。「フライブルクでバイエルンと対戦した時は、キミッヒにやられたイメージがある。そこが肝になると思う。うちにも頼もしいMF陣がいるので」と、自チームに自信を見せた。
堂安自身もW杯の舞台で輝くために、フィニッシュを磨いてきた。スコアレスドローで終わった9月のエクアドル戦でゴールを決め切れなかった堂安は「1本外して、あのシーンをイメージしながら、シュートを打ち続けてきました。このW杯のためにトレーニングを積んできた。それで点を取れなかったら、自分のトレーニング不足。それがいいように実ると信じています」と、活躍を誓った。