日本代表、ドイツ戦「ベスト布陣」考察 鎌田のボランチ起用を推奨、トップ下は久保に託すべき

現時点での“ベスト布陣”を考察【写真:FOOTBALL ZONE編集部】
現時点での“ベスト布陣”を考察【写真:FOOTBALL ZONE編集部】

W杯初戦・ドイツ戦で起用すべき森保ジャパンの11人は?

 カタール・ワールドカップ(W杯)前、最後の親善試合を終えた森保ジャパンは、いよいよ11月23日にドイツ代表とのグループリーグ第1戦に臨む。選手たちのコンディション調整、状態確認が重要視されたカナダ戦を経て、チームはドーハへ戻り、19日から活動を再開する。体調不良で合流の遅れていたMF三笘薫(ブライトン)も加わり、ようやく26名の選手が揃ったなか、W杯初戦のドイツ戦で森保監督は、どんな11人をピッチに送り出すべきか。

 ドイツは過去に4度のW杯優勝を成し遂げている世界屈指の強豪だ。ところが、2連覇を目指して挑んだ前回大会ではグループリーグで1勝2分という成績で敗退。今大会はリベンジの場であり、初戦の日本戦には全力で臨んでくるだろう。

 そこで、カナダ戦(1-2)のパフォーマンスを踏まえ、現時点での“ベスト布陣”を考察する。まずは森保監督も熟慮したGK。カナダ戦ではGK権田修一(清水エスパルス)が起用されたが、GKシュミット・ダニエル(シント=トロイデン)を推したい。世界大会は今回が初めてとなるが、197センチの長身を生かしたハイボールの強さは、長身揃いのドイツを相手に有効だろう。カナダ戦で起用された権田は、ハイボールの処理に危うさがあった。本人は練習で修正が可能と話していたが、日常的に欧州で戦い、シーズン中の良いコンディションにあるシュミットに期待したい。

 最終ラインは、右からDF酒井宏樹(浦和レッズ)、DF吉田麻也(シャルケ)、DF板倉滉(ボルシアMG)、DF伊藤洋輝(シュツットガルト)が入る。相手のエースであるFWレロイ・サネ(バイエルン・ミュンヘン)とマッチアップすることになる酒井は、この試合のキーマンだ。疲労が見え始めたらDF長友佑都(FC東京)にサネ封じを託すのも手か。

 チームの支柱である吉田の相棒には、板倉を置く。DF冨安健洋(アーセナル)を起用したいが、これまでの状態を見る限り、ドイツ戦には間に合わなさそうだ。再発のリスクを考えても、第2戦以降の戦いに向けて準備を続けてもらう。カナダ戦で復帰した板倉は、試合勘不足を時折感じさせた。残りの4日間で、どれだけ感覚を研ぎ澄ませることができるかがカギになるが、やはり昨シーズンの2部時代を含め、日常的にドイツの選手と渡り合った経験値に期待したい。

 そして左サイドバックには、カナダ戦でフル出場した伊藤を推す。長友を入れる手もあるが、やはりハイボールを入れられた時に、長身の選手が欲しい。カナダのスピードある攻撃に苦しむ場面もあった伊藤だが、最終的にサイドを崩される前にしっかりと対応ができていた。左足のナチュラルスイングでゴール前に長いクロスを供給したり、前方へロングボールを蹴ることができることも、守勢の予想される試合で反撃の糸口になる。

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