WEリーグで大乱戦! 東京Vベレーザ×浦和Lの“注目カード”は「大味なゲーム」、大量8ゴールの撃ち合いに

ハットトリックで勝利に貢献した浦和LのFW菅澤優衣香【写真:Getty Images】
ハットトリックで勝利に貢献した浦和LのFW菅澤優衣香【写真:Getty Images】

WEリーグカップで決勝の同カード実現、菅澤のハットなどで浦和Lが5-3勝利

 WEリーグは開幕第2節にして、今季創設のWEリーグカップで決勝を戦った三菱重工浦和レッズレディースと日テレ・東京ヴェルディベレーザの両者が対戦。両チーム合計で8点が入る大乱戦は、浦和が5-3で制した。

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 両者は今月にWEリーグカップの決勝で対戦し、ベレーザが3-0でリードしたところから浦和が3点を奪ってPK戦に持ち込み、そのPK戦を浦和が制して優勝していた。

 この試合では立ち上がりから浦和のプレスが機能する形になったが、ベレーザは試合の中で最初のチャンスを前半7分にFW岩﨑心南が決めて先制。しかし全体的には浦和ペースで、同24分にはFW菅澤優衣香、同37分にはMF猶本光がゴールして浦和が逆転。しかし、ベレーザは前半終了間際の同42分に相手のハンドでPKを獲得すると、MF木下桃香が蹴り込んだ。

 2-2でスタートした後半は浦和が8分に菅澤、同24分にMF塩越柚歩がゴールして2点差としたが、ベレーザもFW藤野あおばが同34分に追撃ゴール。点の取り合いの最後は後半38分に菅澤が鮮やかなループシュートを決めてハットトリック達成。目まぐるしいゴールの奪い合いを5-3で制した。

 この試合展開に浦和の楠瀬直木監督は「結果、8点もゴールがあったのでお互いにディフェンスの練習をもう少ししないといけない」と渋い表情で話し、ベレーザの竹本一彦監督も「試合の点数として、荒れた大味なゲームになってしまった」と複雑な表情を浮かべた。

 そうしたなかで浦和では得点者に名を連ねた菅澤や猶本、そして菅澤の2点目をアシストしたMF清家貴子、ベレーザでは先日に代表デビューした藤野といったなでしこジャパンへの選出メンバーが個の力を見せた感もあった。楠瀬監督は、昨年の東京五輪で代表メンバーだった塩越にも触れ「個の質が高い選手がいてくれて点が取れている」と話し、ゴールラッシュのなかでも輝きを見せた。

 この試合では上位が見込まれる両者の対決は今節の「WEリーグピックアップマッチ」とされ、「DAZN」のほかにYouTubeチャンネルでの無料配信も行わた。会場にも2210人の観衆が集まり、声出し応援も解禁された中で声援も響いた。両監督は複雑な表情を浮かべた大乱戦になったが、攻撃的なタレントのプレーやゴールシーンは魅力のあるものとしてアピールができたのではないだろうか。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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