44歳で現役引退決断の中村俊輔に止まない称賛 海外専門局が「振り返ることは避けられない」と位置付けた出来事は?

セルティック在籍時の中村俊輔【写真:Getty Images】
セルティック在籍時の中村俊輔【写真:Getty Images】

セルティック時代のマンU相手の直接FK弾2発は今なお伝説

 J2の横浜FCに所属する元日本代表MF中村俊輔は10月18日、今季限りで現役を引退することを発表した。日本以外にイタリア、スコットランド、スペインでもプレーした熟練のレフティーに対して、海外メディアも「アジアサッカー界のアイコン」と称賛している。

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 中村は桐光学園高から1997年に横浜マリノス(現・横浜F・マリノス)入り。その後、2002年以降は欧州に活躍の舞台を移し、レッジーナ(イタリア)、セルティック(スコットランド)、エスパニョール(スペイン)でプレーした。10年に古巣の横浜FMに復帰。17年からは磐田、横浜FCと渡り歩いた。

 日本代表では2度のワールドカップ(2006年ドイツ大会、10年南アフリカ大会)に出場するなど、国際Aマッチ98試合で24得点を記録。J1リーグで通算408試合73得点、2度のMVP受賞(2000年、13年)と輝かしい実績を誇ってきたが、近年は怪我に苦しみ、今季リーグ戦では5試合の出場にとどまっていた。

 セルティック時代には、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でイングランドの名門マンチェスター・ユナイテッド相手に、直接フリーキック(FK)弾を叩き込み、“伝説”となった中村。国内外で第一線を走り続けた日本サッカー界のレジェンドのプロキャリアは、44歳で幕を閉じることになった。

 米スポーツ専門局「ESPN」は中村を「アジアサッカー界のアイコン」と称し、レッジーナや日本代表の一員として出場したアジアカップでのプレーについて触れながら、セルティック時代の“伝説のFK弾”について「中村のキャリアを振り返るには、世界的名声を築いたゴールを振り返ることは避けられない。中村はセルティックの歴史の中で自分の場所を確保した」と伝えている。

 記事では、このシーンが「中村をアジアのレジェンドとして位置付ける5つの章」にも含まれており、まさにキャリアを語るうえで外せない出来事となっている。

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