吉田監督「嬉しくて仕方ない」 J2甲府が天皇杯を制した意義とは? 「目をつけてもらうことができれば…」

甲府の指揮を執る吉田達磨監督【写真:徳原隆元】
甲府の指揮を執る吉田達磨監督【写真:徳原隆元】

J1勢を破って決勝まで進出「鹿島に勝ち大きな自信を手に入れたと思う」

 J2ヴァンフォーレ甲府は10月16日に第102回天皇杯全日本サッカー選手権の決勝で、J1サンフレッチェ広島を相手にPK戦の激闘を制して初優勝を飾った。吉田達磨監督は「彼らに掴ませてもらった。僕自身も初タイトルで本当に嬉しい。淡々と話しているけど、嬉しくて仕方ない」と喜びを語った。

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 3回戦の北海道コンサドーレ札幌戦からJ1勢を4チーム破って決勝まで進んできた。J2の厳しい日程との兼ね合いもあったが、吉田監督は「優勝すればACL(AFCチャンピオンズリーグ)にもチャレンジできるというJ2では体験できないところにもいるんだと。ベスト8からは今あるベストで臨んできた」と話す。リーグ戦では苦戦が続きながらも、この舞台に立った。

「J1のチームと4回戦ってこの前、鹿島に勝ち大きな自信を手に入れたと思う。今日の広島は最後に倒せるか倒せないか、よろけさせるかどうか分からないくらい巨大で、まさにラスボスという相手」と話す相手に対し、前半には狙いどおりのセットプレーで先制した。しかし、後半の半ばからは完全に押し込まれ、後半39分に同点ゴールを奪われた。吉田監督は、ここからの時間帯を甲府の現実とともに振り返っている。

「僕たちの選手層はある程度、限られてくる。誰を長くプレーさせる、どこで誰を入れるというのはなかなか難しくなってくる。勝っている状態での残り10分くらいで完全にカウンターにシフトするプランはあったけど、その矢先に決められて意気消沈しかけた。60分くらいまでは自分たちが『こうやろう』と準備してきたことは、J2のチームでも、今日のような強力な相手でも交代カードを切るまではできるけど、そこからギアが増してくる相手に対して、僕らはニュートラルに持ってくる交代が増えてしまう」

 実際に延長戦に持ち込んだものの、前後半の30分間でシュートは1本も打てなかった。PKのピンチをGK河田晃兵がスーパーセーブしてPK戦に持ち込み、そこでタイトルを勝ち取った。指揮官も「積み上げてきた切り替えや自陣でしっかり守るといった、ただただ平凡な小さいことを忠実に実行して、ピッチの中は本当に緊張感があった」と選手たちを称えた。

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