吉田監督「嬉しくて仕方ない」 J2甲府が天皇杯を制した意義とは? 「目をつけてもらうことができれば…」

来季のACL出場権を獲得「露出も増え、自分たちの価値が上がる」

 天皇杯優勝によって、甲府は来季のACL出場権を獲得した。吉田監督は「勝ったらアジアだぞとなって、本当に勝った。次の問題、予算、競技場、選手層と出てくると思う」としつつも、シンガポール代表監督も務めるなどアジアにもキャリアの幅を広げている指揮官は、柏レイソルの監督時代に出場したACLを「中毒性がある大会」と話す。そして、それは甲府にとって重要なステップになると続けた。

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「アジアにヴァンフォーレ甲府が出ていくこと。そのなかでこの小さなクラブに目をつけてもらうことができれば、少しずつ大きくなるきっかけになる。露出も増え、自分たちの価値が上がる。そこに名乗りを上げたのは意義のあること。全力で臨むことは間違いない。アジアのトーナメントにヴァンフォーレ甲府の名前があること。そこで目について、心を動かすことができれば、クラブにとっていいことが起こるのかなと考えることもある。1回出ると、もう1回出たくなる。そういうものがクラブの中に強烈に芽生えれば、それも大きなきっかけになると思う」

 試合の状況から展開、采配、ACL出場の意義などを冷静に話していた印象の吉田監督だったが、「本当は嬉しいです。なかなか表現できなくてすいません。疲れています、ちょっと。彼らに掴ませてもらった。僕自身も初タイトルで本当に嬉しい。淡々と話しているけど、嬉しくて仕方ない」と、その心の中には確かな喜びがあふれていた。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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