プレミアリーグ序盤戦の明暗、「勝ち組&負け組」クラブは? リバプールがまさかの大不振…「ミラクル・レスター」の状況は深刻

リバプールが痛恨の躓き、守備崩壊レスターはもはや頭打ちの感も

■負け組

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【ウォルバーハンプトン】
18位:1勝3分5敗(勝点6)/得点3・失点12

 9試合でここまでリーグワーストの3得点。わずか1勝(3分5敗)で降格圏の18位と低迷している。昇格1年目の2018-19シーズンと19-20シーズンに7位と躍進した“ウルブス”だが、ここ2シーズン(13位→10位)は二桁順位が続き、チーム状態はさらに悪化の一途をたどっている。

 成績不振によって10月2日にブルーノ・ラージ監督の解任が決定。今年1月にはプレミアリーグ月間最優秀監督にも選ばれたポルトガル人指揮官は悪い流れを断ち切ることはできなかった。

 キャプテンのMFルベン・ネヴェスやMFジョアン・モウティーニョ、FWネトなどポルトガルコネクションを使って集められたタレントは揃うが、一度狂った歯車を戻すのに苦戦している。監督交代は復活への糸口となるだろうか。

【リバプール】
10位:2勝4分2敗(勝点10)/得点20・失点12

 暫定とはいえ、決して10位にいてはいけないチームだ。ここまで挙げた白星は9得点を奪って大勝した第4節ボーンマス戦(9-0)と続く第5節ニューカッスル戦(2-1)の2つのみ。宿敵マンチェスター・ユナイテッド(1-2)とアーセナル(2-3)とのビッグゲームを落とした。

 ユルゲン・クロップ監督も認めているとおり、明らかに本調子からは程遠い出来と言える。負傷者続出、過密日程による選手のコンディション不良、好守におけるキーマンだったFWサディオ・マネ(→バイエルン・ミュンヘン)の退団による変化など不調の原因はいくつか考えられるが、この序盤戦の躓きはやはり痛恨と言わざるを得ないだろう。

 少しずつ負傷者が復帰しているのは今後に向けて数少ない朗報だろう。守備対応の緩慢さからやり玉に挙げられているDFトレント・アレクサンダー=アーノルドやDFフィルジル・ファン・ダイクの復調、そして期待の新戦力FWダルウィン・ヌニェスの覚醒に期待したい。

【レスター・シティ】
20位:1勝1分7敗(勝点4)/得点15・失点24

「ミラクル・レスター」の面影は全くなくなった。開幕からおよそ2か月が経った10月4日の第9節ノッティンガム・フォレスト戦(4-0)でようやく今季初勝利を挙げた“フォクシーズ”だが、続く第10節ボーンマス戦(1-2)で敗戦。明るい兆しはまだ見えてこない。

 ここまで15得点は4位のチェルシー(13)や5位マンチェスター・ユナイテッド(13)、7位ブライトン(14)を上回っているが、一方でGKカスパー・シュマイケル(→ニース)やDFウェズレイ・フォファナ(→チェルシー)を失った守備陣は崩壊。ここまでリーグワーストの24失点を喫している。ビッグクラブ注目のベルギー代表MFユーリ・ティーレマンスやイングランド代表MFジェームズ・マディソンといった個の力だけではどうにもならない深刻な問題を抱えている。

 9月の段階でブレンダン・ロジャーズ監督解任が湧き上がるなどチームには重苦しい雰囲気が漂う。財政問題の影響で思うような補強が進められない背景もあり、現状ではもはや頭打ちの感も否めない。立ち直るためには“ショック療法”が必要なのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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