プレミアリーグ序盤戦の明暗、「勝ち組&負け組」クラブは? リバプールがまさかの大不振…「ミラクル・レスター」の状況は深刻

チームで活躍する三笘、ジェズス、マディソン、サラー【写真:Getty Images & ロイター】
チームで活躍する三笘、ジェズス、マディソン、サラー【写真:Getty Images & ロイター】

序盤戦で明暗分かれた「勝ち組&負け組」クラブをそれぞれ3クラブずつピックアップ

 開幕から2か月が経った2022-23シーズンのイングランド・プレミアリーグ。王者マンチェスター・シティが前線にFWアーリング・ブラウト・ハーランドというラストピースを加えて3連覇に向けて順調な歩みを進める一方、優勝候補でありながら失速するクラブもある。序盤戦で明暗分かれた「勝ち組&負け組」クラブをそれぞれ3クラブずつピックアップした。

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■勝ち組

【アーセナル】
1位:8勝1敗(勝点24)/得点23・失点10(※10月11日時点)

 開幕3連敗スタートの昨季から一転し、ポジティブな意味でここまでリーグ最大のサプライズとなっている。ブラジル代表FWガブリエル・ジェズス、ウクライナ代表MFオレクサンドル・ジンチェンコとマンチェスター・シティから獲得した2人がピタリとハマって、チームとしての完成度が格段にアップした。特にジェズスはここまで9試合で5得点4アシストと前線で躍動している。

 20代前半の選手が多いなかで、ベテランのスイス代表MFグラニト・ジャカの活躍も見逃せない。サポーターとの衝突で過去には放出確実とも言われていたところから見事な復活だ。もともとの特長である正確なパスに加え、今季は積極的に前線まで駆け上がってチャンスに絡むシーンが増えている。気迫を前面に押し出すプレースタイルでチームのまとめ役にもなっている。

 開幕5連勝の後、第6節でマンチェスター・ユナイテッドに1-3で敗れたものの、第9節でトッテナムとのノースロンドンダービー(3-1)に勝利。続く第10節ではリバプールとの真っ向勝負を3-2で制した。4シーズン目を迎えるミケル・アルテタ監督のスタイルが浸透し、かつての流れるようなパスワークが戻ってきた。

【ニューカッスル】
6位:3勝5分1敗(勝点14)/得点17・失点9

 昨年、サウジアラビア資本による買収で話題を呼んだチームが、粘り強い戦いで上位争いに食い込んでいる。5つの引き分けはリーグ最多で勝ち切れない印象もあるが、第3節では王者シティと3-3の打ち合いを演じた。また、第9節フルハム戦(4-1)、第10節ブレントフォード戦(5-1)と直近2試合は大量得点で勝利した。黒星はここまで第5節のリバプール戦(1-2)のみで、9失点はシティなどと並びリーグ最少タイ。今後に期待を抱かせる内容だ。

 チームを支えているのは買収後の目玉補強として今年1月にリヨンから加入したブラジル代表MFブルーノ・ギマランイス。同胞MFカゼミーロ(マンチェスター・ユナイテッド)の後釜としてレアル・マドリードが獲得を狙っていたとも言われる24歳はここまで6試合で2得点1アシストをマークしている。中盤センターのポジションから攻守に渡る活躍で、文字どおりチームの心臓的役割を担っている。

 キャプテンのDFキーラン・トリッピアー、バーンリーから加入のGKニック・ポープ、ここまで4得点のMFミゲル・アルミロンなど要所に好タレントを擁するニューカッスル。勢いに乗ったらそう簡単には止められないポテンシャルを秘めていそうだ。

【ブライトン】
7位:4勝2分2敗(勝点14)/得点14・失点9

 昨シーズンの9位フィニッシュが決してフロックでなかったことを示す勝負のシーズンは、開幕戦でマンチェスター・ユナイテッドを撃破。そこから勢いに乗り、最初の4試合で3勝1分とスタートダッシュを決めた。

 8試合で5得点と目覚ましい活躍を見せるベルギー代表FWレアンドロ・トロサールは一躍注目の存在に。前線でスペースメイクとプレッシングに奔走するFWダニー・ウェルベックもいい味を出している。そして、日本代表FW三笘薫のスーパーサブとしてのインパクトも忘れてはならないだろう。第9節リバプール戦(3-3)では持ち前のドリブルからトロサールのゴールを演出した。

 グラハム・ポッター監督(→チェルシー)の退団というショッキングなニュースがあり、直近2試合は勝利なし(1分1敗)とやや失速気味だが、後任のロベルト・デ・ゼルビ監督がどのようなチーム作りを進めるかを含め、今後も楽しみなチームとなりそうだ。

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