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吉田麻也が長い海外生活で感じる“日本人”としての評価「いいイメージで世界中に根付いている」 絶対にやってはいけないことは?
【インタビュー】吉田麻也が語るシャルケ「これまでのクラブの中で一番規模が大きいクラブ」
日本代表のキャプテンとして長くチームを牽引してきたDF吉田麻也(シャルケ)。2010年頭にオランダに渡ってから、イングランド、イタリア、そして今シーズンからはドイツ1部シャルケに活躍の場を映した。ヨーロッパの主要リーグを知る男は、昨年からベラジョン無料版のアンバサダーに就任。ピッチ内で見せる表情とは違う一面を、サッカーファンに見せている。今回、新CMの撮影が行われる現場に潜入し、新CM撮影前に話を聞いた。
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◇ ◇ ◇
――昨年5月にベラジョン無料版アンバサダーに就任されました。これまでの活動を振り返っていかがでしたか?
「そうですね、これまでに2回、CM撮影を行ったんですけど、2回ともすごく楽しくやらせていただきました。1回目はコロナ禍で、ほとんど現地のスタッフしかいない中で撮らせてもらったんですけど、すごくいい経験になりましたし、前回も楽しくやらせていただきました。今回のCM撮影もまた楽しくできたらと思っています。DAZNさんでもそうですけど、結構いろいろなところでこのCMが流れているようなので、いいモノを作らないといろんな指摘を受けるので、いいCMにしたいなと思っています」
――ドイツへ移籍されてから約2か月が経ちましたが、ドイツでの生活、ブンデスリーガには慣れましたか?
「僕が移籍したシャルケがある街は、日本人が多く住むデッシュセルドルフの近くにあるので、生活面では過ごしやすいなと感じてます。ブンデスリーガに関しては、まだまだアジャストしないといけないところはたくさんあります。どうしてもここ2、3年はイタリアのサッカーに慣れるために身体に染み込ませていたので、それがまだ抜け切れていないところがあると試合をやりながら感じています。今はそこをもうちょっとドイツ仕様に変えていかないといけないと感じているところです」
――吉田選手は幼い頃に地元・長崎を離れて名古屋にサッカー留学してから、若くして海外に渡り、長く海外生活を送ってこられました。海外暮らしが長くなると、自分が日本人であることを強く感じるという話を聞いたことがあります。そんなご経験はありますか?
「僕は海外に出てからもう10年以上経っていますが、プレーする国を移動するなかで、その土地土地で日本人のイメージが強く根付いていることを感じています。これはとてもいい意味で、ポジティブな印象が強く根付いているんです。ですから僕たちもいちサッカー選手として、また、いち日本人として、それぞれの地域で日本人の評価を高めていかないといけないと常々感じています。というのも、僕らが来る前から現地には日本人の方がたくさんいて、彼らが培ってきたものが、『日本人ってこういう人たちだよね』といういいイメージで世界中に根付いているものだと思うので、僕らサッカー選手がそういった評判を落とすのは絶対にやってはいけないことなんです。そこは私生活で意識している部分ですね。またサッカー選手としても、『日本人ってこういう選手で、こういうことができる人たちだよね』と評価を高めていくことを、僕らは同時にやっていかないといけないと強く意識しています」
――現在所属している、シャルケというクラブについてはいかがでしょうか? 親友の内田篤人さんもかつて所属されていましたが、長く海外でプレーされている吉田選手にとっては、どういう存在のクラブなのでしょうか。
「クラブの規模で言えば間違いなく、これまで僕が所属していたクラブの中で一番大きいクラブだと思います。ただ近年は、2部に降格するという結果の部分だったり、経済的な問題を抱えたりしていて、やはり1部に昇格してきたチームだなというところが多々見受けられるクラブです。そのなかで僕の仕事は、今シーズンの1部残留を決めて、チーム再建の土台作りをすることだと思っています。その役目を自分自身も意識していますし、同時にOBである内田さんや板倉滉選手(ボルシアMG)たちが築き上げてきたものを、さらに強化していかないといけないと思っています。将来的には多くの選手が毎年のようにブンデスリーガ全体だけでなく、シャルケに来るというような道筋を作れたらいいなと考えています」
――シャルケへの移籍が決まった時には「ドイツ仕様に」というお話をされていましたが、実際にブンデスリーガで戦い抜くために何か変えたこと、もしくは変えようとしていることはあるのでしょうか。
「レフェリーのジャッジがイタリアとは違うなと今プレーしていて感じているので、どこまで相手との駆け引きができるのか、相手選手との距離、間合いだったり、また相手が選択するプレーの選択肢が違うと感じています。ここまでシーズンを戦ってきて、ダイレクトにゴールを攻めてくるし、フィジカルを駆使してくるチームが多い印象があるので、そのへんをもうちょっと理解して予測を立てて、ゲームの流れを読めるようにしないといけないと感じていますね」