ルヴァン杯ベスト4敗退の浦和、C大阪戦完敗の訳 選手間に感じた戦況の捉え方の“差”

小泉が悔やんだ「0-0で後半までいければ」のゲームプランを実現できず

 先月のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメントを勝ち抜いた試合を見ても、今の浦和の強みは前線から相手の攻撃を制限して前向きにボールを奪い取る部分が大きいが、このゲームではマイボール時にアンカーになる選手を配置したC大阪に対してFW松尾佑介とFW小泉佳穂は普段よりも相手のセンターバックに強くプレスがかけられなかった。相手がボールを持つ時間が長くなった結果としてブロックで構えることになったが、マイボールのスタート位置が低くなりそのままプレスを受けて自陣から脱出できなかった。

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 試合のスタート時点では優位な状況だっただけに、小泉は「膠着状態の中で隙を見せずに0-0で後半までいければ、ゲームプランとしては良いかなと思った」と試合展開を振り返った一方で、「チーム全体で膠着状態を良しとしているのか、ストレスを感じるのかの意識の差はあったのかもしれない」と、戦況をどう捉えるかに選手間で差があったと話した。

 この敗退で浦和は今季、国内のタイトル獲得の可能性が消滅。それ以上に今季の公式戦でワーストの4失点であり、ホームで内容的に手も足も出ない完敗というショッキングな敗戦だった。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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