ルヴァン杯ベスト4敗退の浦和、C大阪戦完敗の訳 選手間に感じた戦況の捉え方の“差”

C大阪に敗れルヴァン杯敗退となった浦和【写真:Getty Images】
C大阪に敗れルヴァン杯敗退となった浦和【写真:Getty Images】

ルヴァン杯準決勝C大阪戦で0-4完敗

 浦和レッズは9月25日に行われたルヴァンカップ準決勝第2戦、セレッソ大阪との一戦で0-4敗れ、ベスト4敗退が決定。今季の中でも有数の完敗と言えるゲームになった。

 2年連続で同じカードになった準決勝で、浦和は敵地の初戦を1-1で引き分けた。アウェーゴールのアドバンテージを持ち、無失点なら突破というわずかに優位性のある状態で試合に入ったが、C大阪のペースに飲み込まれた。

 少なくとも1ゴールが必要なC大阪が前線から積極的なプレスに出るなかで、浦和は相手を外しながらのビルドアップを試みたものの、ことごとく中盤までに捕まってしまった。リカルド・ロドリゲス監督は「彼らは前から素晴らしいプレッシングをかけてきて、やりたかったことを完全に消されてしまった前半だった」と振り返った。

 その原因について、MF岩尾憲は「自分たちが相手を見てポジションを取るスピードと相手のプレスのスピードで、相手のプレスの方が早かったことでハマってしまった」と話す。シンプルに背後を狙う場面でも出し手がフリーになっていることが少なかったために、相手を裏返すというよりはクリアに近いニュアンスになってしまった。

 そのペースを奪えない間の前半26分、記録はオウンゴールながら左サイドを切り崩された失点でアドバンテージを失うと、前半30分には右サイドからのボールで失点。残り約60分間で最低でも3点が必要な状況に追い込まれた。

 前半をシュート0本で終えた浦和は後半から中盤をダイヤモンド型にして相手ボール時の形を噛み合わせにいったが、その効果がはっきり表れる前の後半6分にアーリークロスから失点して万事休す。残り時間で4ゴールは非現実的となり、全体に狙いどころがハッキリしないまま時間が進んでさらに1点を失ってゲームを終えた。

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