伊東純也がアメリカ戦で全力宣言 W杯対戦国の分析を恐れない「隠すことはないし、全部出したい」
新天地では2トップでプレーも、「いろんなことをやるチャンス」
カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で森保ジャパンの最大の武器が、右サイドのMF伊東純也(スタッド・ランス)の個の力だったことに異論を持つ人は少ないだろう。突出した突破力に加えて、ゴール前での決定力も示した伊東は、W杯アジア最終予選で9試合出場4得点1アシストを記録している。
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日本代表にとって、9月23日のアメリカ戦、27日のエクアドル戦は、貴重な実戦経験を積む場となるが、同時にW杯本大会で対戦する国からすれば、格好の分析材料ともなる。セットプレーなどは、手の内を隠すことが予想されるが、現時点で日本最高の武器である伊東は「別に隠すことはないですし、自分の出せるものは全部出したい。1対1は研究されても突破しないといけないと思っていますし、自信を持ってやりたい。ブラジル戦では、完璧に抜いた場面も一回なかったが、そういう時でも抜かないといけない」と、自身のプレーを出し切る考えを明確にした。
今夏の移籍市場で加入したランスでは、2トップの一角としてプレーしている。右サイドでのプレー感の不足も心配されるが、伊東は「ゴールに近い位置でプレーしていて、戦術的にボールを受けに行ったり、裏へ抜けたり、全部をやらなければいけない。そういう部分では、いろんなことをやるチャンスだし、やらなければいけない状況にいるので、成長できるかなと思います」と、むしろプレーの幅を広げるチャンスにしたいと語った。
W杯に向けて、実戦をこなせる時間が少ないなか、ピッチ外でも連係を高め、意思統一ができるように準備を進めているという。「すでにドイツ戦に向けて、選手で話し合ったり、ミーティングの回数を増やしたりして、なるべく短い時間ですり合わせられるように準備をしています。そこで上手く合わせられればいいし、一番は試合で合わせるのがいいので、上手くできればいいなと思います」と、実戦で完成度を高めたい意欲を口にした。
アジアでは圧倒的な個の力を示した伊東にとって、これからの試合は世界でも力を誇示するうえで大事な準備期間となる。2トップでプレーすることで幅を広げた伊東は、どのようなプレーをW杯出場国であるアメリカ相手に見せてくれるだろうか。