“ネスタの後継者”を巡る名門クラブ間の熾烈な綱引き ミランが意地の「ノー」で放出拒否

ユベントスに後れを取っていると復権誓う

 ミランのディフェンスリーダーになるべき存在として期待される男は、リーグ5連覇を成し遂げたユベントスとの差を認め、まずはヨーロッパカップ戦への参戦を重視している。ミランは昨季7位に終わり、イタリア杯決勝でもユベントスに敗れており、3季連続で国内の戦いのみを続けてきた。

「僕たちは確実にユベントスに後れを取っている。それは疑いの余地がないね。だが、それは僕たちの問題であり、僕たちは自分たちの成長に集中するしかないんだ。今シーズンを、僕らは素晴らしいものにしなければいけない。ミランはあまりにもヨーロッパのカップ戦から離れ続けているし、今季の僕らのノルマはそこにある」

 リーグ開幕2戦を1勝1敗で終えたミランだが、今夏の移籍市場では中国資本に株式99パーセント以上を売却したものの正式な手続きが間に合わず、その資金を強化に投下できなかった。ビッグネームの補強もなく苦しい状況だが、冬の移籍市場からはチャイナ・マネーの恩恵を受けて“大型補強”が期待されている。

 前線のビッグネームを獲得するにせよ、最終ラインの安定化が不可欠。金欠状態でもミランが意地を見せて売却しなかった“ネスタの後継者”は、今後のミランを支える屋台骨になっていくはずだ。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

 

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