J助っ人マテウスが語る、“豪快25mミドル弾”の裏側 磐田戦で驚愕ゴール…「シュートを打つ判断をした」瞬間の景色とは?

名古屋で活躍するFWマテウス【写真:Getty Images】
名古屋で活躍するFWマテウス【写真:Getty Images】

【インタビュー】8月の月間ベストゴール受賞、磐田戦のミドル弾を振り返る

 明治安田生命Jリーグでは各月のリーグ戦において最も優れたゴールを選定。J1リーグ・8月の月間ベストゴールは名古屋グランパスFWマテウス・カストロが受賞した。8月19日に行われたジュビロ磐田との東海ダービーの前半19分、名古屋の攻撃が一度は阻まれたが、こぼれ球を回収したマテウスは、躊躇せずに左足を一閃。強烈なシュートがゴール左上に決まった。

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「DAZN」で解説していた元日本代表FW佐藤寿人選手も、「ここしかないっていうコースを狙って、しっかり体現しましたね」と舌を巻いたパワフルかつコントロールされたゴールは、いかにして生まれたのか。負傷している現在、「身体に良いから」とある日本食を食べて、復帰を目指しているマテウスに、このゴールが生まれた経緯を聞いた。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部)

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――8月の月間ベストゴール受賞おめでとうございます!
「ありがとうございます。すごく嬉しいです。チームに貢献することができましたし、何よりもチームの勝利が一番大事なので、自分のゴールで勝利に貢献できたことが、すごく嬉しいです。そして、ベストゴールとして受賞できることが嬉しいですし、自分にとってもすごく大事だと思います」

――今シーズンから背番号が10番になりましたが、心境の変化はありますか?
「外から見ている人たちからの見る目の変化を感じています。もちろん、私の中でも大きな責任感を感じます。この偉大なクラブの10番を付けることは大きな責任感がありますし、10番をもらった時から光栄に思っています。誇りを持ち、しっかりと戦うべきだなと思っていますし、チームを引っ張っていく姿勢を見せて、いつもピッチ上に立っています」

――今回のゴールは、まさにチームを引っ張る10番らしいゴールでした。ゴールのポイントについてお聞かせください。一度、スルーパスを送ってから、こぼれ球を拾いました。
「いつもああいう場面で、ボールをもらうと、必ずモリ(森下龍矢)がオーバーラップをしてくれます。モリは1対1のスピード勝負になれば、必ず勝ってくれるので、すごくパスが出しやすいんです。モリが深い位置でボールを持った時は、マイナスへのクロスを中に入ってくる選手たちに合わせてくれます。ここはチームの攻撃の大事なポイントだと思います」

――その攻撃の後、ボールがこぼれました。この時は、どういう判断をしていたのでしょうか?
「GKが止めた瞬間に、ボールがこぼれてくることを確認しました。最終ラインと後ろからプレスバックしている選手との間にスペースがあったので、そこにボールをコントロールすれば、すぐにシュートが打てる位置になると思ったので、スピードを上げて、そのスペースを生む意識がありました」

――その後、ボールがこぼれて、レオ・シルバ選手と重なるような形になりました。
「相手の選手もスピードを上げた状態でプレスをかけに来たことで、自分が思ったとおりにコントロールができず、ボールがマイナス方向に行きました。この時、レオの足もとに行ったのを確認して、レオに声をかけたところ、ちょこんとトゥーキックでボールを落としてくれたので、うまくトラップできました。この時点で、左にスペースがあると確認していたので、そのスペースを、うまく使うことは、はっきりと考えていました」

――シュートを打とうと決断したのは、どの段階だったのでしょうか?
「レオからパスを受けて、ボールをコントロールした瞬間、顔を上げた時に、相手との距離が結構ありました。これだけスペースがあれば、キックができると思い、シュートを打つ判断をしました」

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