守田英正の顔をかかと蹴り…“悪童”ペペの行為はレッドカード相当? 元主審・家本政明氏が指摘「狡猾な動き」

「守田選手の顔に当たらなくても、威嚇行為として認定できます」と近年の潮流を解説

 今回はペペのかかとが守田の顔面にヒットしたが、当たらなくても十分な警告対象となる行為だったという。「このシーンですが、守田選手の顔に当たらなくても、威嚇行為として認定できます」と解説する一方、近年のジャッジの流れでもカードに相当するプレーだったと補足している。

「FIFA(国際サッカー連盟)、UEFA(欧州サッカー連盟)も近年、選手の安全を脅かす行為、人間の身体で弱い部分、顔に対する肘、アキレス腱に対するダメージは厳しく取り締まる流れになっています。競技規則にも選手の安全、安心に加えて、快適さを守る文言が記されています。スペインリーグでもアキレス腱を踏みに行く行為はそれだけでレッドカードになっています」

 レフェリー目線で指摘した公式戦やインターナショナルマッチなどキャリア700試合以上で担当審判を務めた家本氏はスポーツチャンネル「DAZN」の番組「Jリーグ ジャッジリプレイ」でも活躍中。大好評だった8月7日の川崎フロンターレ対横浜F・マリノス戦に続き、「家本政明ぶっちゃけLABO」という第2回オンライン配信イベントを9月3日の鹿島対浦和戦で開催予定になっている。白熱必至の名門対決でトップレフェリーならでは忖度なしの分析が楽しめるコンテンツになりそうだ。

■オンライン配信イベント
「家本政明ぶっちゃけLABO」

元プロフェッショナルレフェリー家本氏が独自のレフェリー視点でリアルタイム解説!
参加者の意見・質問に家本氏が「忖度ゼロ、NGゼロ」のぶっちゃけ回答!

【オンライン配信イベントの対象試合】
9月3日(土) 18時キックオフ
J1リーグ第28節
鹿島アントラーズ vs 浦和レッズ

【オンライン配信イベントの開催日時】
9月3日(土) 17時55分からライブ配信

【オンライン配信イベント&参加チケットの詳細】
https://iemotolabo.base.shop/items/65970684

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家本政明

いえもと・まさあき/1973年生まれ、広島県出身。同志社大学卒業後の96年にJリーグの京都パープルサンガ(現京都)に入社し、運営業務にも携わり、1級審判員を取得。2002年からJ2、04年からJ1で主審を務め、05年から日本サッカー協会のスペシャルレフェリー(現プロフェッショナルレフェリー)となった。10年に日本人初の英国ウェンブリー・スタジアムで試合を担当。J1通算338試合、J2通算176試合、J3通算2試合、リーグカップ通算62試合を担当。主審として国際試合100試合以上、Jリーグは歴代最多の516試合を担当。21年12月4日に行われたJ1第38節の横浜FM対川崎戦で勇退し、現在サッカーの魅力向上のため幅広く活動を行っている。

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