ボルシアMG板倉滉は「最高傑作」と海外絶賛 ブンデス1部でのパフォーマンスに現地ファン賛辞「ワールドクラス」
古巣シャルケ戦で安定プレー、ドイツ専門誌「キッカー」のベスト11に選出
ドイツ1部ボルシアMGに所属する日本代表DF板倉滉は、8月13日に行われたブンデスリーガ第2節で、昨シーズンまで所属していたシャルケと対戦し、2-2で引き分けた。加入直後ながら、最終ラインで守備の中心として活躍した板倉は、ドイツ紙「ビルト」からチーム内最高点となる「1」の評価を受け、ドイツ専門誌「キッカー」では週間ベスト11に選出されたなか、ファンも25歳のDFを称賛している。サッカーメディア「90min」ドイツ版が報じた。
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昨シーズンまで自身が所属し、現在は日本代表DF吉田麻也が所属するシャルケとの対戦で、板倉は4バックの右センターバックで先発出場。昨季までのホームスタジアムで、安定感のあるプレーを90分間見せ続けた。
勝利こそできなかったものの「90min」は板倉を、ボルシアMGのマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)に選出。「グラッドバッハの最高傑作」との見出しで、「板倉滉は疑いなく2-2の引き分けに終わったシャルケ戦におけるボルシアMGのベストプレーヤーだ。このDFは力強い試合を見せて、フェルティンス・アレーナのあらゆる場所に顔を出した」と評された。その裏付けとして、75%のデュエル勝利数、126回のボールタッチ、90%のパス成功率、9度の攻撃阻止、2度のタックル成功数に触れられた。
試合前、古巣シャルケのファンから温かい拍手で迎えられた板倉について、ダニエル・ファルケ監督は「突出したパフォーマンスを見せた。将来的にもこのチームで重要な役割を担うことになるだろう」と、試合後に発言している。
マンチェスター・シティに移籍金を払えず、板倉の完全移籍での獲得を断念せざるを得なかったシャルケだが、記事では「ファンからは2つの反応があった。古巣のファンは素晴らしいパフォーマンスにイライラしつつも、再びお気に入りの選手を見られたことを幸せに思っていた。そしてボルシアMGのファンは、すでに25歳の未来に、非常に高い期待を寄せている」と、この2試合でボルシアMGのファンにも認められたことを伝えている。
ファンのツイートには、シャルケのファンが「昨日の板倉滉は強過ぎて、心が痛んだよ」というコメントや「この選手の名前を覚えておけ、コウ・イタクラ」と、プレー動画を紹介したもの、また「ボルシアMGで明らかに最高の選手だったことで、精神的にショックを受けている。彼が昨年は2部リーグで戦っていたなんて信じられない」、「あまりにも早計に誇大な称賛はしたくないし、まずはプレーで証明する必要があるという記事を何度も見たが、コウ・イタクラが先週と今日見せたパフォーマンスはワールドクラスだった」というボルシアMGファンの投稿も、紹介された。
初の1部リーグで、幸先良いスタートを切った板倉。現在、チームはバイエルン・ミュンヘンとドルトムントに次ぐ3位と好位置に付けているが、相手からさらに分析されるであろうこの先、どれだけ高いパフォーマンスが持続できるか注目される。