アーセナル、ミランの“ピルロ2世”に“高額オファー”準備か すでに交渉開始をスペイン紙報道
イタリア代表MFサンドロ・トナーリ獲得の可能性を報じる
イングランド・プレミアリーグのアーセナルは、昨季にイタリア・セリエAを制した名門ACミランからイタリア代表MFサンドロ・トナーリを獲得すべく高額オファーを用意しているとスペイン紙「ムンド・デポルティーボ」が報じている。
2019年12月にアーセナルの監督に就任したスペイン人指揮官のミケル・アルテタ監督は、「アーセナルにとっての夏の移籍市場は終わっていない」というコメントを発していたが、その言葉の中身はイタリアにあったという。すでにアーセナルはミランに対して交渉を持ちかけているとされた。
ミランを率いるステファノ・ピオリ監督は、コートジボワール代表MFフランク・ケシエを契約満了によりスペインの強豪バルセロナへと移籍したことで失っているだけにトナーリの売却を望んでいないという。一方で、ミランは5500万ユーロ(約77億円)のオファーがあれば断ることがないだろうという見通しも報じた。この交渉はミランが優位にあるとして、トナーリの契約は4年残っているために妥当だと判断できる金額でなければ売らない判断がミランにはしやすいとされている。
トナーリはイタリア北部の小クラブであるブレシアで頭角を現したことから、かつての名手である元イタリア代表アンドレア・ピルロ氏にちなんで「ピルロ2世」や「ネクスト・ピルロ」とも呼ばれた。実際のプレースタイルはファイターよりで、確かなテクニックを持ちつつもボール際で戦える現代的な中盤という感もある。
22歳の若さにしてすでにイタリア代表でも試合出場を重ねている才能は、イングランドに上陸することになるのか。同世代の日本代表DF冨安健洋も所属するアーセナルにとっては、若返りという観点からも魅力的なターゲットになっている模様だ。
(FOOTBALL ZONE編集部)