「バロテッリは賞味期限切れの選手」 元フランス代表FWがニース加入の“迷える悪童”を酷評

「ベン・アルファの二匹目のドジョウを狙ったのかもしれないが…」とデュガリー氏

 栄光のフランス・ワールドカップ(W杯)優勝メンバーが、元イタリア代表FWマリオ・バロテッリを獲得したニースを批判している。元フランス代表FWクリストフ・デュガリー氏は「彼はもう賞味期限切れの選手」と、戦力にならないと酷評した。イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。

 デュガリー氏はボルドーで活躍し、その後はACミランやマルセイユなど名門クラブを渡り歩いた。1998年の地元フランス開催のW杯では、南アフリカ戦でチームの大会初ゴールを決めるなど優勝に貢献。2000年の欧州選手権でも優勝メンバーに名を連ねた名手で、05年に現役を引退した。

 移籍市場最終日となった8月31日、リバプールからバロテッリを獲得したニースの強化戦略に対して、デュガリー氏は大きな疑問符を付けたという。

「チームはベン・アルファの二匹目のドジョウを狙ったのかもしれないが……。私は、ニースの会長は知的な人物であると敬意を払っているし、確かにチームが前線の選手を必要としていたとはいえ、このイタリア人FWの獲得が適切な選択肢だったとは思えない」

 ベン・アルファはフランスで“花の87年組”と呼ばれる世代で、カリム・ベンゼマ(レアル・マドリード)、サミル・ナスリ(セビージャ)、ジェレミー・メネズ(ボルドー)など、若くして将来を期待される選手たちと同世代だった。

 しかし、素行の悪さや大きな負傷もあり、才能が開花しないまま昨季、母国のニースに加入。すると、34試合で17ゴールを挙げるなど、チームの躍進に貢献。さらにフランス代表にも復帰し、今季はパリ・サンジェルマンへとステップアップを遂げた。

 

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