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「今回の惨敗はさらなる恥の序章」 韓国、日本戦“完敗続き”で抜本的改革を母国紙要望「これまでと逆の道を進め」
育成システムのテコ入れに着目 早期指導スタートや技術の徹底などを列挙
韓国代表は7月27日、豊田スタジアムで開催されたE-1選手権第3戦で日本代表と対戦。0-3と完敗して大会4連覇を逃したなか、韓国紙「スポーツ京郷」は「韓国サッカーは限界点に達した」と指摘し、育成システムの改善を訴えている。
1勝1分の日本に対して、2連勝を飾った韓国が優勝を懸けて激突した一戦。開始早々から日本がトップギアで韓国ゴールに迫るなか、後半に入ると日本のゴールラッシュが幕を開ける。後半4分にMF相馬勇紀(名古屋グランパス)が先制のヘディング弾を叩き込むと、同18分にセットプレーからDF佐々木翔(サンフレッチェ広島)がヘディングシュートを決め、後半27分にはFW町野修斗(湘南ベルマーレ)にダメ押しの3点目。日本が攻守で上回り、3-0で大会優勝を飾った。
韓国はボール支配率こそ56.9%対43.1%と上回ったが、シュート数は4対14と大差をつけられ、枠内シュートも1本のみにとどまった。韓国は昨年3月の国際親善試合で日本に0-3で敗れ、U-23韓国代表も今年6月のU-23アジア選手権でU-21日本代表に0-3で完敗。U-16世代でもU-16インターナショナルドリームカップで0-3、韓国大学選抜も0-5で大敗を喫しており、因縁の日韓戦で悔しい結果が続いている。
韓国紙「スポーツ京郷」は、「韓国サッカーは限界点に達した。監督交代、選手のコンディションでどうなる話ではない。ユースの育成システムを変えない限り、今回の惨敗はさらなる恥の序章に過ぎない」と厳しく指摘。世界最高峰のイングランド1部トッテナムでプレーするFWソン・フンミンを引き合いに出し、抜本的な改革の必要性を説いた。
「元サッカー選手でソン・フンミンの父ソン・ウンジョン氏は、ソン・フンミンを直接指導した。彼は自分を『技術がなく、死ぬほど走る三流選手だった』とし、『息子には私が学んできたこととは逆の指導をした』と話している。韓国ユースシステムも、これまでとは逆の道を進むのが正解だ」
記事では、まず欧州では5~6歳くらいからサッカーの指導を始めるのに対し、韓国では12歳前後だとして、「サッカーを始める年齢を早める」ことに言及。さらに、「技術は17歳前後でほぼ完成する」「1対1で勝てないサッカーには希望がない」という観点から、できるだけ早く組織力以上に個の力を磨く必要性に着目している。
FWファン・ヒチャン(ウォルバーハンプトン)、MFイ・ガンイン(マジョルカ)ら期待される選手たちはいるとはいえ、全体的な底上げを考えなければいけない時期に直面していると記事では触れていた。