アーセナルに完敗のチェルシー監督、「いいことが皆無だった」試合で唯一評価したのは?

チェルシーを率いるトーマス・トゥヘル監督【写真:Getty Images】
チェルシーを率いるトーマス・トゥヘル監督【写真:Getty Images】

トゥヘル監督は「私たちは、負けるべくして負けた」と危機感

 イングランド1部チェルシーは、日本代表DF冨安健洋が所属するアーセナルとアメリカでプレシーズンマッチを行い、0-4の完敗を喫した。昨シーズンのプレミアリーグでは3位に入り、2022-23シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を得たが、リーグ戦5位でUEFAヨーロッパリーグ(EL)に回ったライバルに完敗したことを受け、トーマス・トゥヘル監督は両チームの間に大きな力の差があったと語っている。英紙「メトロ」が報じた。

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 ブラジル代表DFチアゴ・シウバや新加入のイングランド代表FWラヒーム・スターリングら、主力が先発出場したチェルシーだったが、アーセナル戦ではいいところなく完敗を喫した。昨季まで主力だったドイツ代表DFアントニオ・リュディガーやデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンが抜けた影響を感じさせる試合で、トゥヘル監督が唯一の明るい材料に挙げたのが、ラスト20分でプレーした新戦力のセネガル代表DFカリドゥ・クリバリだった。

「彼は私たちのチームで、最高の選手だった。信じがたいほど良かったと、言わざるを得ないだろう。いいことが皆無だった夜に、これだけは唯一、良かったと感じられたことだ」

 昨シーズン、優勝したマンチェスター・シティとは勝ち点差「19」を付けられ、5位のアーセナルとは勝ち点差「5」だったチェルシー。今季は再びリーグ優勝を争うことが目標かと思われたが、アーセナル戦を終えたトゥヘル監督は危機感が強まったようだ。

「私たちの最近の2週間、そして今日の試合を経て、私たちは自分たちの前にいる2チームについて考えている場合ではない。昨シーズン、我々よりも下位となり、新シーズンはCLに出場できないチームに完敗したんだ。現時点で、彼らは我々のはるかに先を行っている。私たちは、負けるべくして負けた。競争力が欠けていた。心配なのは、肉体的にも心理的にも、このレベルに達していなかった。この試合に関しては、アーセナルは私たちよりもはるかに高いところにいた」

 アーセナルが始動してから、試合への欠場が続いている冨安は、この試合もプレーしていないが、新シーズンに向けてミケル・アルテタ監督の率いるチームは、順調に準備が進んでいるようだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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