森保監督へE-1選手権推薦状 好調・広島の“イチ推しメンバー”3人を番記者がセレクト
【J番記者コラム】リーグ戦暫定4位、攻守を支える主力メンバー3人をE-1選手権へ推薦
森保一監督率いる日本代表は、7月19~27日に開催されるE-1選手権で香港、中国、韓国と対戦する。欧州組を招集できないため、国内組で臨む大会となり、Jリーガーたちにとっては11月のカタール・ワールドカップ(W杯)のメンバー生き残りに向けて実質上、最後のアピールの場となる。
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今季、ミヒャエル・スキッべ新監督の下で、J1リーグ暫定4位(9勝7分5敗)と好位置につけるサンフレッチェ広島。1999年4月から公式戦を1000試合以上連続で取材している番記者の中野和也氏に、E-1選手権のメンバーに3人を推薦してもらった。
■満田誠(FW/22歳)
今季J1成績:18試合出場、5得点5アシスト
多くのメディアでも「代表候補」としてリストアップされているが、それほどのインパクトがあるルーキーイヤーである。5得点5アシストはチームトップであり、アシスト数はリーグ3位タイ(7月11日現在)。広島の得点には常に、彼が絡んでいる印象だ。
最大の武器は左右両足で放たれる強烈なシュートだろう。居残り練習で磨き続けた彼のシュートは力強くて正確。鹿島アントラーズ戦(5月7日/J1リーグ第12節)やアビスパ福岡戦(6月25日/J1リーグ第18節)で見せた破壊力満点のシュートは、超速のスピードでネットを揺らした。シュート数47本もチームトップで、40メートル以上離れた距離からもチャンスと見ればシュートを狙う積極性もある。
ドリブルのキレもあり、パスもクロスも精度が高いが、特筆するべきは守備。強烈なスプリントから一気に球際の戦いに持ち込むプレッシングは鋭く、プレスバックも献身的で、今や攻守にわたって“広島の心臓”となったと言っていい。
ウイング、インサイドハーフ、そして1トップでもプレー可能。デビューがウイングバックだったことを考えても、サイドバックでの可能性も秘めている。年代別代表に選出された経験はないが、「ワールドカップに出たい」と強い意欲を剝き出しにする若者を今こそ、国際舞台にデビューさせてやりたい。