「触れないといけない」 日本9年目のFWウェリントンが世界的名手と同列で挙げた「印象に残った」Jリーガーは?

フランク・リベリー、中村俊輔、ズラタン・イブラヒモビッチ【写真:Getty Images】
フランク・リベリー、中村俊輔、ズラタン・イブラヒモビッチ【写真:Getty Images】

元日本代表MF中村俊輔の身体の使い方は「ほかの日本人選手と違うレベル」

 ウェリントンは、「ほかにも(元ドイツ代表MFメスト・)エジル(フェネルバフチェ)、(元ブラジル代表MF)ゼ・ロベルトらがいますけど、「1人触れなければいけない選手」とリスペクトを示したのが、元日本代表MF中村俊輔(横浜FC)だ。

「2013年に日本へ来た時、中村選手は横浜F・マリノスでベテラン(35歳)でしたが、ボールの操り方、身体の使い方はブラジル人ぽいところがあると感じました。まず、彼のセットプレーは特別だと誰もが知っていると思います。あと、(元ブラジル代表MF)ロナウジーニョのノールックパスのような、思いつかないような身体の使い方を、ほかの日本人選手とは違うレベルでやっています。その後対戦した際に、『引退する前にいつかはウェリと一緒にやりたい』と言ってもらえて嬉しかったし、一緒にプレーしてみたいです」

イニエスタ(8番)のアシストで決めたゴールは「宝物」と話す【写真:Getty Images】
イニエスタ(8番)のアシストで決めたゴールは「宝物」と話す【写真:Getty Images】

 ウェリントンの中で、2018~19年にプレーした神戸で共闘した元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタも忘れられない選手だという。

「まずはイニエスタ選手の人柄から話をさせてください。彼はどんな人に対しても接し方が変わらない。たとえ会長であろうが、スタッフであろうが、みんな同じ接し方。朝来た時には1人1人握手をして、目を見て『おはよう』と言うことから始まります。あれだけの選手なのに、常に謙虚なんです。家族同士でご飯に行かせてもらいましたが、世界的なスーパースターと交流ができて幸せでしたし、光栄でした。

 イニエスタ選手がアシストしてくれたビデオがあるんですが、あれは自分のハイライトシーンで宝物です。ブラジルでもイニエスタ選手はすごく有名で、彼がキャリアで一度もバロンドールを受賞していないのはおかしいと思っているくらいの存在です」

 10月12日にはかつての本拠地ノエビアスタジアムで神戸対湘南の直接対決が予定されており、ウェリントンがイニエスタの前でゴールを決められるかにも注目だ。

[プロフィール]
ウェリントン/1988年2月11日生まれ、ブラジル出身。インテルナシオナル―サンカエターノ―ナウチコ――ホッフェンハイム(ドイツ)―トゥエンテ(オランダ)―デュッセルドルフ(ドイツ)―フィゲレンセ―ゴイアス―ペロタス―湘南―ポンチ・プレッタ―福岡―神戸―ボタフォゴ―湘南。J1通算129試合26得点、J2通算92試合46得点。強靭なフィジカルとヘディングの強さを武器に、最前線で存在感を発揮するストライカー。来日9年目、外国籍Jリーガーの中でも日本愛は強い。

(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド