インテル長友、90分間で3ポジションをこなす奮闘実らず キエーボとの開幕戦で0-2完敗

ビルサのキックフェイントに翻弄され…

 後半に入ってもインテルはボールこそ持つものの有効な攻撃の崩しが見られなかった。そして後半4分、キエーボは右サイド深くまで侵入すると、マイナスの折り返しをスロバキア代表FWヴァルテル・ビルサにつなぐ。左利きのストライカーを警戒したインテルのDFアンドレア・ラノッキアとDFダニーロ・ダンブロージオは、左足のキックフェイントに2人揃ってスライディングで体を投げ出してかわされ、右足で難なく決められた。インテルは0-1とビハインドを背負った。

 インテルは同21分に、右サイドで得たFKを新加入のMFエベル・バネガが速いクロスを中央へ供給すると、フリーでラノッキアが飛び込んだがわずかに触れず。絶好の得点チャンスを逃してしまった。

 そうこうしていると同36分、キエーボはクロスからのセカンドボールを拾ったビルサが再び左足のキックフェイントから右足を振り抜くと、DFのブラインドになったのかGKサミル・ハンダノビッチは一歩も動けずボールはゴールの中へ。試合の趨勢を決定づけるゴールが決まり、インテルは0-2とされた。

 右ウイングバックにポジションを変えた長友も、後半アディショナルタイムにペナルティーエリア内に切り込んでチャンスを作ったが実らず。結局、インテルはキエーボとの開幕戦を0-2で落とす苦しいスタートとなった。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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