キエーザ、ハジ… フィオレンティーナは二世選手の宝庫に

　後半に入るとユベントスはフィオレンティーナにボールを保持させながらカウンターを狙う展開になった。しかし、その中で堅牢な守備を誇るユベントスにほころびが生まれた。同25分、右コーナーキックをFWニコラ・カリニッチに打点の高いヘディングで決められ1-1の同点となった。ユベントスがリーグ戦のホームゲームで失点したのは、昨年12月13日のフィオレンティーナ戦（3-1で勝利）以来となった。

　それでも、王者らしい勝負強さを見せたのはユベントスだった。同29分、ゴール前正面でケディラがシュートをブロックされたこぼれ球に素早く反応したのはイグアインだった。左足でGKのニアサイドを破って2-1の勝ち越しゴールとなった。昨季ナポリで35試合出場36得点とリーグ最多得点記録を更新し、超高額移籍を果たしたストライカーはプレシーズンに体重オーバーを指摘されていたが、リーグ開幕戦でしっかりと結果を残してみせた。

　試合は2−1でタイムアップとなり、ユベントスが勝利。これまでのセリエAの歴史の中では昨季までのユベントスを含む5連覇が最高であり、新記録の6連覇とUEFAチャンピオンズリーグのタイトル奪還を目指す「イタリアの貴婦人」の異名を持つ名門が好発進となった。

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フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images