「彼自体が戦術」 森保監督が三笘薫に個の打開を託す理由「突破できるという武器に自信を持ってほしい」

森保一監督が三笘薫を起用する意図とは?【写真:高橋 学】
森保一監督が三笘薫を起用する意図とは?【写真:高橋 学】

世界との対戦を見据え、個で打開する力を磨いてほしいと思いを込める

 日本代表を率いる森保一監督が6月21日、定例のオンライン会見を実施。6月シリーズを総括するなかで、MF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ)の起用に込めた思いを明かしている。

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 森保ジャパンはキリンチャレンジカップでパラグアイとブラジルの南米勢、キリンカップでガーナとチュニジアのアフリカ勢と対戦。パラグアイとガーナにはそれぞれ4-1で勝利したが、王国ブラジルとキリンカップ決勝で対峙したチュニジアには枠内シュート0本で敗れ、4試合を2勝2敗で終えた。

 三笘はパラグアイ戦で1ゴール、ガーナ戦では1ゴール1アシストと先発した試合で結果を残したが、ブラジル戦では自慢のドリブルを抑えられるシーンもあった。森保監督は三笘について、「まずメッセージとして彼自体が戦術」と切り出し、その真意を説明している。

「個人で打開できる能力がある選手だからこそ、そこを託している。ブラジル戦以降は研究もされて、突破は難しいところも感じながらやっていたと思う。世界のトップ・オブ・トップと戦っていくうえで、誰の助けがなくても、自分で突破できるという武器を、少しでも自信を持ってほしい。パラグアイ戦、三笘がボールを持った瞬間に伊藤洋輝が何度もオーバーラップを仕掛けて、三笘の突破を助ける状況はチームとしてやっていかないといけないと思う。突破だけで言えばすっきりしない部分はあるかもしれないけど、その後の選択肢が生まれているという意味を感じてもらえればと思う。最初からサポートではなく、まずは個で行ける選手になってほしいという思いがある」

 森保監督は、右サイドを担うMF伊東純也(ヘンク)を含めて、「サイド攻撃はチーム戦術の1つとして植え付けていきたい」とカタール・ワールドカップを見据えていた。

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