6日に日本代表とブラジル代表が対戦、次代のセレソンエースに言及

　日本代表は6月6日に新国立競技場でブラジル代表戦を迎える。ブラジル出身でセレソンを誰よりも知る、元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏にブラジル戦の見方を聞いてみました。カタール・ワールドカップ（W杯）の優勝候補の注目ポイントとして、左ウイングで先発出場濃厚な次代のセレソンのエースの名前を挙げています。（取材・構成＝FOOTBALL ZONE編集部／全2回の2回目）

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　現在ブラジルで実業家として過ごしている闘莉王氏。ここに来て、現地では日本戦への注目度が高まりを見せているという。

「ブラジルでもここにきて日本戦への熱が上がってきたように感じます。大きな理由はヴィニシウス・ジュニオール。日本戦での先発方針をチッチ監督が明らかにしました。ヴィニシウスはブラジル目線で言えば、この試合最大の注目のポイントですね」

　スペイン1部レアル・マドリードに所属するブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールは今季公式戦52試合で22ゴール20アシストと躍動。5月29日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ（CL）決勝リバプール戦でも後半14分に決勝ゴールを挙げ、白い巨人の14度目の優勝に貢献している。

　6月2日、アウェーで行われた韓国との親善試合では途中出場になったが、21歳の神童の好調ぶりは明らかだったという。

「代表への合流時期の問題で出場時間は制限されていました。それでも絶好調ぶりは明らかでした。彼にボールが渡れば、何かが生まれそうな雰囲気を醸し出しています。スピードはネイマール以上で凄いの一言。ドリブルでも抜ける。CLのリバプール戦でもあれだけ劣勢だったのに、ヴィニシウスの1点でチームを勝たせた。今乗りに乗っている。ブラジルのファンも今一番見たいのが、ネイマールではなく、ヴィニシウスですね。ネイマールの次のエースという期待感が凄い」

　闘莉王氏はこう語った。絶好調の若きスーパースターを森保ジャパンはどう対応すべきなのか？

「ヴィニシウスに前を向かせてしまったら、もう厳しい。あのドリブルはどんな世界的なサイドバックでも止めるのは困難。しかも、今は何をやっても上手く行くようなゾーンに入っている。だからこそ、ボールの持たせ方は大事になる。逆に背負った状態では怖さはないので、いい体勢でボールを持たせない工夫がマッチアップの鍵になる。まだレギュラーの座を確保した状況ではないヴィニシウスの本気度はかなり高いはずです。日本にとっては右、ブラジルにとっては左のマッチアップに注目したいですね」

　闘莉王氏は自身の公式YouTubeチャンネル「闘莉王TV」で、ブラジル戦キックオフに合わせて生配信するなか、ヴィニシウスのプレーが見どころの1つになりそうだ。

■田中マルクス闘莉王氏の公式YouTubeチャンネル「闘莉王TV」

闘莉王氏が「日本代表vsブラジル代表」で生配信に初挑戦！
配信時間：6月6日（月）19時15分からライブ配信

「【生配信だよ！集まれ?】一緒に代表戦を見よう！日本vsブラジル」
https://youtu.be/aEeU-B74X7Q

▼試合情報
大会：キリンチャレンジカップ2022
カード：日本代表 vs ブラジル代表
日時：2022年6月6日（月）19時20分キックオフ
会場：国立競技場（東京）