2アシストの原口、1アシストの堂安、1ゴールの鎌田＆三笘が躍動

＜MF／FW＞
■原口元気（ウニオン・ベルリン）＝★★★★★（→後半16分OUT）
　浅野、三笘それぞれのゴールを導く絶妙スルーパスは言うまでもなく、それ以外のプレーも目を見張るものばかり。味方がボールを持てば、すかさず次のプレーを見据えたサポートでチャンスメイク。球際でのデュエルでピンチの芽を摘み取る姿もこの試合では光った。

■遠藤　航（シュツットガルト）＝★★★★☆（→ハーフハイムOUT）
　鋭い出足でチャンスの芽を摘むインターセプト、抜け目ないカバーリング、さらには、隙あらばロングフィードでのチャンスメイクにも関与と、不可欠な存在であることを改めて示した。前半のみの出場ながらも、強烈なインパクトを残した。

■鎌田大地（フランクフルト）＝★★★★★
　森保ジャパンでは初のインサイドハーフで躍動。チャンスを嗅ぎ分けるセンスは流石で、相手の嫌がるスペースを巧みに突きながら攻撃の流れを呼び込んだ。本人も「珍しい」というヘディングでのゴールでもアピール。A代表では約1年ぶりとなる得点となった。

■堂安　律（PSV）＝★★★★★（→後半26分OUT）
　伊藤の左クロスから惜しいシュートを放った前半5分のシーンをはじめ、再三のチャンスに関与した。原口との好連係からリズムをもたらすだけでなく、献身的な守備でも貢献。セットプレーの精度も良く、鎌田のゴールをアシストしたクロスも一級品だった。

■三笘　薫（ロイヤル・ユニオン・サン＝ジロワーズ）＝★★★★★（→後半37分OUT）
　緩急自在のドリブル突破を活かし、前半からチャンスの起点に。相手の逆を突く動きで翻弄する動きで、パラグアイ守備陣を手玉にとっていたのは見逃せない。原口のお膳立てから代表3ゴール目となるループ弾で結果を残し、前線左サイドのサバイバルレースでアピールに成功した。

■板倉　滉（シャルケ）＝★★★☆☆（←ハーフタイムIN）
　遠藤に代わり、後半45分間にわたってアンカーを務める。中盤から積極的にボールを運び、自らシュートを狙う場面もあった。一方で守備面では反省点も。相手にボールが渡った際、容易く背後を突かれるシーンもあり、状況に応じた判断という点で課題を残した。

■中山雄太（ズウォレ）＝★★★☆☆（←ハーフタイムIN）
　後半から左SBとしてピッチに立つ。守備に重心を置きつつも、スペースがあれば積極的に攻め上がり、後半19分にはエリア内から前田に決定的なクロスを送った。攻守ともに悪くはなかったが、前半に同じポジションを務めた伊藤ほどのインパクトは放てなかった。

■久保建英（マジョルカ）＝★★☆☆☆（←後半26分IN）
　堂安に代わって右ウイングで出場チャンスを得るも、アピール不足に終わった印象は否めない。いい形でボールを受ける場面こそあったが、個で崩そうとしては相手守備陣に阻まれ、味方との連係不足も明白に。自陣での守備でも後手を踏んでいた。

■田中　碧（デュッセルドルフ）＝★★★★☆（←後半16分IN）
　インサイドハーフで躍動した原口に負けじとアピールに努めた。中盤でパスを捌きながらリズムを生み、後半40分には鋭い右足ミドルで代表2ゴール目をマーク。攻撃に違いをもたらせるセンスは光るだけに、次戦のブラジル戦でもその実力を発揮できるかに注目だ。