「同じミスをしないでくれ!」 闘莉王が最終戦の日本を称えるからこそ嘆く、初戦の自滅ぶり

闘莉王自身、悔いが残ったアテネ五輪

「自分たちも(2004年)アテネ五輪の初戦で、同じ間違いを犯した。パラグアイ戦ではいきなり信じられないようなミスが出て、気付いたら挽回できる時間はなかった。すごく悔い残る大会だった。だから、自分自身に言い聞かせ続けてきた。次に大舞台に立つ時は同じミスをしない。それは(2010年)南アフリカW杯で証明できた。とにかく失点をゼロに抑えれば、最後に何が起こるか分からない。初戦で同じミスを犯してほしくない。

 次の(2018年)ロシアW杯に選ばれる選手は、このなかにいると思う。グランパスで対戦した時に印象のある若い選手は少なかったけれど、それでも素晴らしいプレーを見せてくれた。みんな心に、初戦で自滅したことに対する後悔を抱えながら日本に戻るフライトに乗るんだと思う。W杯も五輪も結果が全て。ゼロで抑える。謙虚さと必死さとともにピッチに立つ。次のW杯では、リオで残した悔いを必ず生かしてほしい」

 闘将は日本サッカーの未来のために、そしてリオで苦々しさを味わった若武者の将来のために、厳しくも温かいエールを送っていた。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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