レアルGKクルトワ、CL決勝史上最多9セーブ! サラー&マネの決定機で好守連発
リバプールの攻勢を受けるもチームの窮地を救う活躍、決勝のMVPに選出
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)は、5月28日にフランスのスタッド・ド・フランスで決勝を行い、スペイン1部レアル・マドリードが1-0でイングランド1部リバプールを破り、4シーズンぶり通算14度目の優勝を飾った。試合後、UEFAはCL決勝史上最多となる9度のセーブを見せたベルギー代表GKティボー・クルトワを決勝のMVPに選出したことを発表した。
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リバプールを相手に、完封勝利を収めたレアルだが、クルトワの活躍があってこその優勝だった。UEFAのテクニカル・オブザーバーは、「リバプールが最高の状態にあった時、彼は決定的なセービングを見せた。その後、さらにサラーの決定機を並外れたセービングを見せた」と、その理由を説明している。
データ分析会社「オプタ」によると、CL決勝における9度のシュートセーブは、統計を取り始めた2003-04シーズン以降で最多のものだという。
数多くのセーブでチームを救ったクルトワ。とりわけ、前半21分にセネガル代表FWサディオ・マネが放ったシュートを指先で触りポストに直撃させたセーブ、後半37分にエリア内で絶妙なトラップを見せたエジプト代表FWモハメド・サラーの右足シュートを防いだ2つのセーブは、チームの窮地を救うものだった。
2018年にチェルシーからレアル・マドリードへ移籍したなか、昨シーズンのCLでは、古巣が先に欧州制覇を成し遂げていた。試合後、クルトワは「自分のキャリアのためにも、今日の決勝に勝たなければいけなかった。特にイングランドでは、僕は十分にリスペクトされていないと感じていたから、自分の努力に相応しいリスペクトを得るためにね。素晴らしいシーズンの後でも、多くの批判を目にした。チームのことをとても誇りに思う。僕たちは全力で取り組み、僕は必要とされた時に必要な場所にいることができた」と、英衛星放送「BTスポーツ」にコメントした。
悲願のキャリア初となるCL優勝を成し遂げたクルトワ。準々決勝で前回王者であり、古巣のチェルシー、準決勝でマンチェスター・シティ、そして決勝でリバプールと、プレミアリーグの上位3チームを破っての優勝となり、自身への扱いが不当だと感じていたイングランドを見返すことに成功した。
(FOOTBALL ZONE編集部)