レンタル移籍中の前田大然、今夏セルティックへの“完全移籍”について言及 現地報道「ここにいることができて嬉しい」

セルティックFW前田大然【写真:ロイター】
セルティックFW前田大然【写真:ロイター】

今季公式戦8ゴール2アシストを活躍

 スコットランド1部セルティックの日本代表FW前田大然は、今冬の移籍市場でJ1の横浜F・マリノスからセルティックへレンタル移籍している。この契約には、買い取りオプションが付随しているが、前田自身は欧州での挑戦を続ける考えがあるようだ。英紙「スコティッシュ・サン」が、前田のコメントを報じている。

 横浜FMでも、アンジェ・ポステコグルー監督の下でプレーしていた前田は、冬の移籍市場で、オーストラリア人監督の率いるセルティックに加入。デビュー戦となった1月17日のハイバーニアン戦(2-0)で初ゴールを決めると、その後もレギュラーとして活躍を続けている。5月7日のスコティッシュ・プレミアシップセカンドステージ第3節のハーツ戦では、日本代表FW古橋亨梧とのアベックゴールも決め、4-1の逆転勝利に貢献。2シーズンぶりとなるリーグ優勝に向かうチームで、存在感を示している。

「スコティッシュ・サン」によると、ハーツ戦後に前田は「ここにいることができて嬉しい」と、完全移籍に向けた思いを語りつつも「でも、まずはしっかりと休みたい。日本のシーズンが始まってから、ずっとプレーを続けてきた。来シーズンに臨むにあたって、十分な休養が必要だ。来シーズンを、最高の状態で迎えたい」と、コメントしたという。

 セルティックに加入後、公式戦20試合で8得点2アシストという成績を残している前田だが、2021シーズンのJリーグ開幕以降は休みがない。今年は日本代表としても、W杯への出場にも期待がかかるだけに、万全の状態でシーズンを迎えたい思いは強いのだろう。

 また、現在のセルティックには前田、古橋に加え、MF井手口陽介、DF旗手怜央と4人の日本人選手がいる。そのことについて、前田は「もちろん、同じ日本人がいることは良いこと。でも、僕たちは何よりもサッカーに集中しないといけない。来シーズンも、日本人選手として一緒にプレーしたいし、フルシーズンを戦うことで、より強く、より良くなっていきたい」と、来季の共闘への思いも語っている。

 なお、前田を完全移籍で獲得するためにセルティックは、200万ユーロ(約2億8000万円)を支払う必要があると報じられているが、この金額については「バーゲン価格」と見る向きが強く、スコットランドの名門が買い取りオプションを行使するのは“確実視”されている。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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