レアルに敗北も劣勢から挽回 昨季王者チェルシー監督が激闘に納得「後悔はない」
劣勢から一時は2戦合計スコアで同点とする意地「我々は勝ち抜けるのに値していた」
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の準々決勝第2戦が現地時間4月12日に行われ、昨季王者のイングランド1部チェルシーは、スペイン1部レアル・マドリードとアウェーで対戦。初戦を1-3で落としていたなか、一時は3-0として逆転したが、終盤に1点を返されると、延長戦でも失点を喫し、最終的に2戦合計スコア4-5で敗退となった。試合後のトーマス・トゥヘル監督のコメントを、英メディア「フットボール・ロンドン」が報じている。
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勝ち抜けるためには、ゴールを挙げて勝つしかないチェルシーは、序盤から積極的な戦いぶりを見せて、リーガ・エスパニョーラで首位を走るレアルを圧倒。前半15分にはMFメイソン・マウントが先制ゴールを挙げる。さらに後半6分にはDFアントニオ・リュディガー、同30分にはFWティモ・ヴェルナーのドイツ代表コンビの得点で、一気に3-0として、2戦合計スコアでも4-3と逆転した。
しかし、レアルも交代出場したFWロドリゴのゴールで1点を返し、2戦合計スコアは4-4のイーブンとなる。その後は得点も決まらずに試合は延長戦へ。そして延長では、第1戦でハットトリックの活躍を見せたフランス代表FWカリム・ベンゼマが、FWヴィニシウス・ジュニオールの浮き球からヘディングシュートを決めた。これで2戦合計スコアでも、再びレアルが5-4とリードした。このゴールが決勝点となり、レアルが昨シーズン準決勝で敗れた借りを返す形で、ベスト4進出を決めている。
試合後、トゥヘル監督は「私たちには運がなかった。そのことにがっかりしているよ。個のクオリティーと切り替えのところで敗れた。私たちは2つのミスをして、2度、ボールを失った。今日のこの試合を終えて、勝ち抜けるのに値していた。だが、それは実現しなかった」と、120分の激闘を総括した。
そして、「私たちは、自分たちのミスの量を減らさなければいけない。この2試合では、最小限に減らすことができなかった。2つの決定的なボールロストがあった」と、あらためて失点につながったミスを悔やみ、それでも、「後悔はない。このような敗北は、スポーツマンとしてのプライドを保ったまま、受け入れることができる」と、初戦のビハインドがあったなかでも、一時はレアルを追い詰めた試合に納得の様子を見せた。