アトレティコ“5-5-0システム”が反響拡大 驚きの瞬間に海外注目「11人全員がボックス内で守っていた」
CL準々決勝第1戦はシティに0-1と惜敗
スペイン1部アトレティコ・マドリードは、現地時間4月5日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第1戦でマンチェスター・シティに0-1と敗れた。ディエゴ・シメオネ監督が採用した“5-5-0システム”が話題を呼び、海外メディアやファンの間でも多くの声が上がっている。
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ホームにアトレティコを迎えたシティは序盤からボールを保持して攻撃をうかがう展開となった。しかし、対するアトレティコは最終ラインを5人とし、さらに前線のFWジョアン・フェリックスやFWアントワーヌ・グリーズマンが中盤のラインまで下がり、見た目的には5-5-0とも呼べる超守備的なシステムで対応。前半はスコアが動かず、0-0での折り返しとなった。
しかし、後半に入って試合は動いた。同15分にアトレティコが3選手を1度に交代させると、シティも同23分に3枚替えを敢行。MFイルカイ・ギュンドアン、FWラヒーム・スターリング、FWリヤド・マフレズを下げ、MFジャック・グリーリッシュ、FWガブリエウ・ジェズス、MFフィル・フォーデンを投入した。するとそのわずか2分後、交代出場のフォーデンのアシストからMFケビン・デ・ブライネが決勝点をマークした。
シティのグアルディオラ監督は試合後、「彼らは3-5-2でプレーすると思ったが、彼らは5-5-0だった。攻撃するのは非常に難しかった」とアトレティコの超守備的な戦い方に手を焼いたと振り返った。
英メディア「スポーツ・バイブル」は「5-5-0フォーメーションにファンが賛否」と見出しを打ち、「シメオネ戦術全開」「退屈だ」「ひどい戦術」「面白いジョークだ」など、戦術の斬新さ、あるいは守備的な戦術への批判について触れたファンのコメントを紹介している。
また、米スポーツ専門局「ESPN FC」のサッカー番組「ESPN FC」公式インスタグラムは「アトレティコは11人全員がボックス内で守っていた」と、前半27分のシーンでアトレティコの選手全11人がペナルティーエリア内にいるシーンにフォーカス。ファンからも「これは10-0-0だ」「まさにアンチフットボール」「いったい何が悪いんだ?」とさまざまな声が上がっていた。