W杯“死の組”の日本に勝機は? 英記者が「付け入る隙」を指摘「韓国から森保監督が学ぶことは少なくない」

コスタリカの方が日本にとっては難敵、北中米予選では終盤に強さ発揮

 コスタリカとニュージーランドは6月にドーハで対決し、最後の出場国が決まるが、森保監督は直接視察する絶好の機会になるだろう。すでに東京五輪で戦っているニュージーランドはタレント力に限界があるが、粘り強い戦いでPK戦に持ち込んだ。

 森保監督同様に五輪代表とA代表を兼任したニュージーランドよりも、クオリティーに優れるコスタリカの方が日本にとっては難敵だろう。2014年ブラジル大会でイングランド代表にグループリーグ敗退を突きつけ、8強でオランダ相手にPK負けを喫したチームほどの強さはないが、北中米予選では終盤に強さを見せ、プレーオフの座を掴み取った。最終予選7試合無敗でうち6勝している。

 いずれにしても、日本には苦しい戦いになるだろう。死の国とは言わないが、もっと楽な抽選結果を望めた。幸運の女神の気分次第で、森保監督の保守的なスタイルが、支配力の高いチーム相手に意外にも成果を挙げることもあるかもしれない。楽観の余地はない。カタールW杯はサムライブルーにとって、試練と言わざるを得ない。

(マイケル・チャーチ/Michael Church)



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マイケル・チャーチ

アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。

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