モウリーニョ、伊サッカー界“名将”へのコメント拒否が話題 「その質問には答えられないな」
采配へ苦言を呈したゼーマン監督への“反応”に海外メディア注目
イタリア1部ローマは、3月20日(現地時間)に宿敵ラツィオとのローマ・ダービーを戦う。この試合に向けたローマのジョゼ・モウリーニョ監督のコメントが話題となっている。スペイン紙「マルカ」が報じた。
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現在5位のラツィオは勝ち点「49」、7位のローマは勝ち点「48」となっており、ダービーの結果次第では順位が入れ替わる可能性があり、ただでさえ特別なローマ・ダービーが、さらに大きな注目を集めることになっている。
現在、セリエCのフォッジアを率いるズデネク・ゼーマン氏は、1994年から97年まではラツィオを、1997年から99年、さらに2012-13シーズンにはローマを率いていた。現在、ローマはモウリーニョ監督、ラツィオはマウリツィオ・サッリ監督が率いている。
どちらの監督が好みかを問われたゼーマン監督は、「好みの問題ではない。サッリ監督のほうが良くやっていると思う。彼はラツィオにアイデンティティーを加えた。モウリーニョ監督は期待に応えることができていない。彼らが表現をしているサッカーの質から言ってね。ローマはまだピッチで何をやりたいのかが分かっていないのに対し、ラツィオはより良い状態だ」と、自身の考えを発言した。
この発言についてのコメントを求められたモウリーニョ監督は、自身がゼーマン監督とは同格ではないことを強調し、コメントを拒否している。「25のタイトルを持っている監督が、セリエBを2度優勝しただけの人物について反応することを期待してはいけない。トラパットーニ、カペッロについての質問をされるならまだしも、ゼーマンは……。頼むよ、その質問には答えられないな」と、切り返している。
何よりもタイトル獲得を重視しているモウリーニョ監督に対し、タイトル以上に美しいスタイルのサッカーにこだわりを持つゼーマン監督。獲得しているタイトルは多くないものの、イタリアサッカー界の名将の1人でもあるが、モウリーニョ監督にとっては、タイトル数のみが良い監督かどうかの判断材料のようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)