「タクミに連動する動きがほとんどない」 吉田麻也、森保ジャパン“左サイド問題”指摘「距離感良くない」

3月シリーズで代表復帰となったDF吉田麻也【写真:(C) JFA】
3月シリーズで代表復帰となったDF吉田麻也【写真:(C) JFA】

「Atsuto Uchida’s FOOTBALL TIME」に登場、森保ジャパンのパフォーマンスに言及

 日本代表のキャプテンDF吉田麻也(サンプドリア)が、元日本代表DF内田篤人氏がMCを務める、スポーツチャンネル「DAZN」の番組「Atsuto Uchida’s FOOTBALL TIME」に登場し、森保ジャパンのパフォーマンスに言及。右サイドに比重が置かれている日本の攻撃について、持論を述べた。

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 キャプテンとして日本を牽引する吉田は、右太もも負傷により、1月末と2月に行われた日本代表のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の2試合(中国&サウジアラビア)を欠場。2月28日のセリエA第27節アタランタ戦で負傷から戦線復帰すると、最終予選ラスト2試合(3月24日オーストラリア戦、3月29日ベトナム戦)に臨むメンバーへ復帰を果たした。

 そんななか、吉田は「Atsuto Uchida’s FOOTBALL TIME」最新回でのインタビュー(オンライン)に登場。怪我で前回の活動を辞退し、日本代表チームを外から眺めたなかでの印象について述べ、「フラットにチームのパフォーマンスだったり、雰囲気だったりっていうのを外から観察することで非常に勉強になったなと思いました」と振り返った。

 日本は中国戦、サウジアラビア戦ともに2-0のスコアで勝利。吉田と同じく、怪我で辞退したDF冨安健洋(アーセナル)を合わせたCBの“2枚看板”が不在だったなかでも、無失点に抑えた。一方、攻撃面では右サイドハーフのMF伊東純也(ヘンク)に偏りがちでバリエーション不足は否めない。吉田もその印象を率直に明かした。

「右の比重が大きいので、左の攻め方を構築していかないといけないなとか、距離感が右に比べて良くない気がしてますね。特にタクミ(南野拓実)がボールを受けた時に連動する動きがほとんどない。タクミに入った時に次の選手が動き出しているとか、誰かに入っている時にタクミが動き出しているとか、そういうところをもう少し作り出せれば良いかなと思いますし、右で作れるんだったら、右で作って左で仕留めるとか」

 次戦は、勝てば本大会出場が決まるオーストラリアとの大一番。吉田は「オーストラリアはセンターのラインはフィジカル強いんですけど、サイドバックなんかは狙い目があると思うので、そういうところは攻略の糸口になるんじゃないかなと個人的には思っています」と持論を展開。そのうえで、来る決戦に向けて意気込みも述べている。

「引き分けでも、次のベトナムに勝てばっていう雰囲気を作っちゃいけない。僕自身も、チームもそうなんですけど、オーストラリアのアウェーで勝ったことがないんですよね。なので、やっぱりこのアジアで戦っていくうえでいつもライバルになるオーストラリアに勝ってこそ、チームの成長なんじゃないかなと思うので、勝ちに行きたいと思います」

 オーストラリアがオセアニアからアジアへ所属連盟を移管した2006年以降の通算対戦成績は日本の5勝5分1敗だが、過去3大会の最終予選のアウェー戦はすべて引き分け。アジアの宿敵として激闘を繰り広げてきた相手を敵地で下し、W杯出場権を掴み取れるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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