浦和レッズ新戦力「パフォーマンス査定」 シーズン序盤で合格点2人、“リカルド流”に最も適応したDF&MFは?

ロドリゲス監督と4年間共闘した岩尾は探り探りのプレー

■MF 岩尾 憲(←徳島ヴォルティス/J1リーグ:4試合0得点)
インパクト度=★★★☆☆(星3つ)

 徳島時代にロドリゲス監督と4年間共闘しているだけに戦術は熟知し、後方からビルドアップしていく際のコントロールではチームに落ち着きを与えている。馬渡同様にセットプレーキッカーとしても貴重な存在だ。一方で、第2節ガンバ大阪戦(0-1)での退場処分は自身にもチームにも痛かった。まだ探り探りのプレーに感じられる部分は多く、周囲と良さを出し合う関係を構築するには至っていない印象があり、もう少し時間が欲しい。

■MF 安居海渡(←流通経済大/J1リーグ:2試合0得点)
インパクト度=★☆☆☆☆(星1つ)

 チーム内で新型コロナウイルスへの陽性反応を示した選手が複数出たこともあり、急遽リーグ開幕戦でスタメン起用されたが、本来とは違うトップ下起用で苦しんだ。続くヴィッセル神戸戦(第9節/2-2)の試合終盤に起用された後はメンバー外が続いている。多くの選手たちが能力の高さを評価するが、ボランチはチーム内でも最大の激戦区と言えるポジション。他の選手にはない自分の色をアピールできるかがポイントになりそうだ。

■MF 松崎 快(←水戸ホーリーホック/J1リーグ:6試合1得点)
インパクト度=★★★★☆(星4つ)

 キレのある動きと相手を外すドリブルが魅力で、早い時期にチャンスをつかんだ。神戸戦では、PK献上から数分後に浦和加入後の初ゴールを決めたメンタルの強さも魅力。一方で、その神戸戦や続くG大阪戦ではゴール前での決定機をものにすることができず、責任を感じるコメントも残した。負傷者が復帰し、さらにはスウェーデン代表歴を持つMFダヴィド・モーベルグも合流しただけに、チャンスがある間に結果を残しておきたい。

<その他、リーグ戦出場なしの新加入>
GK 牲川歩見(←水戸ホーリーホック)
DF 知念哲也(←FC琉球)
DF 工藤孝太(←浦和レッズユース)
MF ダヴィド・モーベルグ(←スパルタ・プラハ)
MF 松尾佑介(←横浜FC)
FW 木原 励(←京都橘高)

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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