浦和レッズ新戦力「パフォーマンス査定」 シーズン序盤で合格点2人、“リカルド流”に最も適応したDF&MFは?
【番記者コラム】リーグ6試合で出番を得た新戦力7名の働きぶりをチェック
今季の浦和レッズは、下部組織からの昇格含め13人の新加入選手を迎えた。ここまでのリーグ6試合で出番を得た新戦力は7名。それぞれのパフォーマンスを振り返るべく、インパクト度でランク付けし、改めてその働きぶりをチェックする。
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※インパクト度=星5つ~1つ
■DF 馬渡和彰(←大宮アルディージャ/J1リーグ:6試合1得点)
インパクト度=★★★★☆(星4つ)
リカルド・ロドリゲス監督とは徳島時代に1年間共闘しているが、加入から左サイドバックを中心にスムーズにプレー。昨季までチームの課題になっていたセットプレーの質をキッカーとして大きく高めている。途中出場した湘南ベルマーレ戦(第3節/2-0)では、ダメ押しとなる追加点で移籍後初ゴールもマーク。同じく新加入のDF大畑歩夢のコンディションが上がってきた時には、右サイドや2列目での起用も視野に入ってきそうだ。
■DF 犬飼智也(←鹿島アントラーズ/J1リーグ:4試合0得点)
インパクト度=★★☆☆☆(星2つ)
スタメン出場は開幕戦の京都サンガF.C.戦(0-1)のみで、他のゲームでは武器である高さを終盤の守備固めかパワープレーのために生かそうという起用をされている。もともと、鹿島時代も丁寧にビルドアップをする戦術のザーゴ監督時代に最も良さを出しただけに、本来の期待とは違った部分が現時点では表に出ている感がある。来月にはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の6連戦があるだけに、そこで本領発揮する姿が期待される。
■DF 宮本優太(←流通経済大/J1リーグ:1試合0得点)
インパクト度=★★☆☆☆(星2つ)
第2節のガンバ大阪戦(0-1)でスタメンデビュー。DF酒井宏樹が欠場した右サイドバックとしてプレーした。指揮官から「ランニング・マン」のニックネームを与えられるほどの走力は大きな魅力だけに、よりチャレンジングなプレー選択が出てくれば長所も目立つようになってくるだろう。高校時代はボランチとして高校選手権を準優勝しているだけに、柔軟性のあるプレーも期待される。
■DF 大畑歩夢(←サガン鳥栖/J1リーグ:5試合0得点)
インパクト度=★★★☆☆(星3つ)
昨年11月に右第五中足骨骨折の怪我を負い、全治3か月の状態ながら移籍加入。トレーニングキャンプでは全て別メニューだったが、リーグ開幕戦には間に合わせた。2月23日のヴィッセル神戸戦(第9節/2-2)から前半のみの出場が2試合続いた後、湘南ベルマーレ戦(第3節/2-0)で60分、続く鳥栖戦では68分と徐々にプレータイムは伸ばしているが、トップフォームはこれからだろう。その状態でも湘南戦ではFW江坂任のゴールをアシストするなど、攻撃力をアピールしている。パリ五輪世代でも期待を集める存在は、馬渡とのポジション争いも注目される。