「パリ五輪世代」U-21代表候補メンバー予想布陣 鈴木唯人、チェイス・アンリら期待の若手タレント集結

U-21日本代表の予想布陣【画像:FOOTBALL ZONE編集部】
U-21日本代表の予想布陣【画像:FOOTBALL ZONE編集部】

【識者コラム】大岩新体制で招集されたメンバーから予想布陣を考察

 大岩剛新体制のU-21日本代表が、3月7日からの代表候補トレーニングキャンプで始動。Jリーグで主力として活躍する選手も含まれたなか、ここでは同体制にとって初の活動となるトレーニングキャンプに招集されたメンバーから、予想布陣を考察する。(招集辞退メンバーも含む)

 2024年のパリ五輪を目指すU-21日本代表は、国際Aマッチデーに合わせてUAEで行われるドバイカップU-23(3月23日~29日)に参加。7日から3日間行われる合宿に向け、大岩監督は「招集制限のあるなかで、可能な戦力をできる限り招集した」と語る。

 今年1月のA代表合宿に参加し、J1リーグで開幕3試合2得点中のMF鈴木唯人(清水エスパルス)をはじめ、MF田中聡(湘南ベルマーレ)、FW細谷真大(柏レイソル)、DF西尾隆矢(セレッソ大阪)など、すでに所属クラブで主力を担っている選手も多く選ばれた。(※細谷、西尾は怪我のため招集辞退)

 すでにA代表の常連であるMF久保建英(マジョルカ)はもちろん、怪我で離脱中のMF松岡大起(清水エスパルス)、MF荒木遼太郎(鹿島アントラーズ)、海外組のMF斉藤光毅(ロンメルSK)など、現時点での主力候補と考えられる数人はいないが、今後のベースになっていくに足るメンバーだ。

 東京五輪と異なり、アジアの予選を勝ち上がらなければパリ五輪に出場することはできない。そのなかで、常時ベストメンバーを組めないことも想定するとシビアだが、大岩監督も「成長の結果として招集に制限がかかる選手が出てくることはすごく良いことです」と語り、パリ五輪の本番前にも様々な条件の中で戦い抜ける選手層を作っていくビジョンは持っているようだ。

 大岩監督がメインに採用するシステムは現時点で分からない。冨樫剛一監督が率いた昨年のU-23アジア選手権予選では最近のA代表と同じ4-3-3が採用されたが、これまで大岩監督が始動したU-18日本代表から4-4-2も考えられる。

 大岩監督は「パリ経由でA代表はなく、A代表としてパリに行く」ことを選手に求めており、森保一監督のA代表と同じく複数のシステムを使える体制を構築していくと予想されるが、今回は4-4-2をベースに布陣を組んでみた。

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河治良幸

かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。

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