ピッチ上の動きだけで相手を翻弄 浦和の“プレーメーカー型ボランチ”2人が30分間で示した新たな可能性

江坂も「上手いなと感じた」と新コンビを称賛

 先制点をマークしたFW江坂任も、この組み合わせについて「2人とも相手と味方を見て良いポジションを取れる選手なので、そこで自分のポジションを空けてくれたりとか、相手マークを引きつけてくれるポジションだとか取ってくれるので、自分のところも比較的空いていた。そういうスペースや相手のマークのところの共有はできていたので、上手いなと感じた」と、自分の手前で動くダブルボランチについて話した。

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 このコンビネーションは、前半31分に平野が交代で退くまでになった。平野は引き上げる際、チームドクターに右足を指差して何かを伝えていたため、負傷交代とみられる。交代で入ったMF伊藤敦樹は、インターセプトや中盤での強度といった違った持ち味を発揮し、岩尾がプレーメーカーとして振る舞うオーソドックスな分担がはっきりした。最終的に後半にも追加点を挙げて2-0で勝利しただけに、伊藤の良さもチームの助けになったのは間違いないと言える。

 しかし、この湘南戦に送り出されたボランチにプレーメーカーを2人並べるチャレンジングなメンバー選考が、この先のシーズンでも見られるのかどうか。まずは平野の状態次第ということにもなるが、今までとは違う可能性が生まれた30分間だったと言えるだろう。

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