リオ経由アーセナル移籍の広島FW浅野がラストゲームで号泣 広島愛を語り3年半に別れ

高卒加入からの思いが溢れたセレモニー

 こう語った浅野は感慨深げな表情で“広島愛”を心の奥底から伝えた。

「広島を去るということになって僕にとって、サンフレッチェ広島のすべてがどんなに大きなものかという者かを感じました。地元の三重県から来て、それに負けないくらいの大好きな気持ちが広島にはあります。いつでも熱く、いつでも温かくファン・サポーターの皆さんにともに戦えた3年半は僕にとって本当に誇りに思います。最後の試合にも皆さんに笑顔を届けられることができなかったですが、もっとたくましい姿を見せて笑顔を届けられる選手になりたいと思いますし、いつか皆さんと、広島の紫のユニフォームを着てプレーできればと思っています。本当に3年半ありがとうございました」

 こう答えた浅野は両親と妹から花束を受け取り、万雷の拍手を受けると大粒の涙を流した。6月3日のキリンカップのブルガリア戦で日本代表初ゴールを決めたが、翌7日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦の終了間際に得た決定機で消極的な横パスを選択しゴールを奪えなかった。あまりの悔しさに涙を流す一幕があったが、この日も涙でサポーターに別れを告げた。広島サポーターの想いを背負って、リオ経由アーセナル行きの挑戦へと走り出す。

【了】

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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