リオ経由アーセナル移籍の広島FW浅野がラストゲームで号泣 広島愛を語り3年半に別れ

勝ち越しゴール演出もドロー決着

 リオデジャネイロ五輪日本代表での出場、そしてプレミアリーグの強豪アーセナルへと旅立つサンフレッチェ広島の日本代表FW浅野拓磨が涙で新たな挑戦を約束した。浅野は国内ラストゲームとなったJ1セカンドステージ第4節の横浜・F・マリノス戦に先発フル出場し、佐藤寿人のゴールを演出。試合は2-2のドローで終わったが、セレモニーで「ともに戦えた3年半は僕にとって本当に誇りに思います」と目を真っ赤に腫らして今後の躍進を誓った。

 エディオンスタジアムでのラストゲームを迎えた浅野が“らしさ”を見せたのは1-1で迎えた後半38分だった。右サイドのMFミキッチのクロスにニアサイドで飛び込む。シュートは相手GKに阻まれたが、こぼれ球に詰めた佐藤が押し込んだ。一時は勝ち越しとなるゴールにチームメートともに喜びを爆発させたが、4分後に相手FW伊藤翔に同点弾を決められ、勝利で旅立つことはできなかった。

 試合後のセレモニーでは目を真っ赤に腫らしてマイクの前に立った。

「今日こんなにたくさんの人が応援に来てくれたことを本当に感謝しています、ありがとうございます。こういう場を設けていただきありがとうございます。僕はまだ広島に来て何も成し遂げることはできていません。広島に来て高校卒業とともにサッカー選手となり3年半がたちましたが、この広島で色々な経験をさせていただきました。決して楽しい経験ばかりではなく、苦しい、悔しいことが多かったですが、支えてくれたのはファン・サポーター、関わってくれたすべての皆さん、チームメート、スタッフ、何よりも家族が支えてくれました」

 

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