「一番悔しい思いをしてきた」 3冠達成の青森山田、エース松木玖生を奮い立たせた“リベンジ心”

黒田監督が選手に送った言葉「1年間やってきたことだけを信じて頑張ろう」

 また、黒田監督もこの決勝戦に臨むにあたって「昨年、一昨年の失敗を学習し、今年はそれがないように、と。三冠に向け、2.9まで来たと。3.0にするため、青森山田が1年間やってきたことだけを信じて頑張ろう」という言葉を選手たちにかけてきたという。

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「春から打倒・青森山田という声が全国各地から聞こえてきた」と話した黒田監督だが、この選手権に関しては王者というよりも、リベンジを期した野心あふれるチャレンジャーの戦いを展開した。

 その根底にあるのは「シュートを打たせない、リスタートを取らせない、堅守速攻、ポゼッション、リスタートと何でもできるサッカーを志向してきた」というオールラウンダーを目指す方針であり、「それが決勝戦で見せたサッカー。今日はパーフェクトなゲームをやってくれた」と、優勝という形で結実した。

 終わってみれば準決勝を6-0、決勝を4-0と、全国の舞台を勝ち上がってきた実力校を相手にした試合で大差をつけた。どのポジションを見ても隙のない王者にふさわしい戦いを見せた青森山田が頂点に立った。

(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)



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